The Archesが破産手続きを開始

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  • 深夜営業のライセンスを取り消されたグラスゴーのヴェニューは、「選択の余地がなかった」とのこと。
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  • グラスゴーのヴェニューThe Archesが、破産手続きを開始する。 今回の決定は、昨日6月10日に行われた役員会の後に明らかになった。オフィシャルステートメントによると、先日グラスゴーのライセンス委員会に午前3時以降のライセンスを取り消されて以降、ヴェニュー側は法的措置を模索していたとのことだ。深夜の営業ライセンスを取り戻す為に始まったネット署名の数は、40,000近くにまで上っている。 The Arches役員会のチェアマンであるGordon Kennedyは、次のようなコメントを発表している。「専門家のアドバイスを受けましたが、The Arches Theatre Ltdと Arches Retail Ltdの両方の破産申請を進めるより他の選択の余地はありませんでした。私たちのスタッフやビジネスパートナー、お客様、そしてグラスゴーの夜の経済の評価に大きな影響を与えることは必至ですから、今回のことは苦渋の決断でした。」 Kennedyはこう続ける。「私たちの願いは、これからパートナーや出資者と話し合いを進めて行く管財人が、The Archesが行ってきた活動を少しでも残してくれることです。我々役員会は、長年に渡り支え続けてきてくれた従業員やお客様、サポーター、パフォーマー、パートナーの皆様に心から感謝致します。今日はThe Archesとグラスゴーの街にとってとても悲しい日です。ライセンス委員会の決定には失望し、そして驚かされました。The Archesは長年、いかなるドラッグも認めない体制を取ってきましたし、警察とも協力してきました。6年間の中で、The ArchesはGlasgow Community Safety賞、そしてStrathclyde Police Best Bar None賞という2つの賞を受賞しました。The Archesが、安全かつ経営状態が良いことを認められた証拠です。スコットランドでこの賞を受賞したヴェニューはThe Arches以外にありません。」 エグゼクティブ・ディレクターのMark Andersonはこう語る。「我々は、クラビングやライブミュージック、市の重要な会議の会場やイベント産業にとってユニークかつ重要なヴェニューを失います。地元の経済だけではなく、ヨーロッパの中でも前進的なカルチャーの街であるグラスゴーの評判までが影響を受けることになるでしょう。The Archesと関係のある人は皆、今回の事態を不当な仕打ちであると感じています。しかし私たちは前を向き続けます。そして、自分達が成し遂げてきたことに大きな誇りを持つことに変わりはありません。」 一連の出来事については、昨日英語版で掲載となった特集記事、The Arches and the trouble with UK nightlifeをチェック。
RA