ミュンヘンのテクノデュオによるデビューアルバムが、彼ら主宰によるIlian Tapeより2月にリリース決定。

DarioとMarco Zenkerは、ミュンヘン拠点のテクノレーベルIlian Tapeを主宰する兄弟だ(RAでは同レーベルを2014年7月のLabel of the monthにピックアップした)。彼らはこれまでに、Zenker Brothers名義の12インチを計4枚(2枚はIlian Tape、もう2枚はTresorから)、さらに数多くのソロ作品もリリースしている。『Immersion』は2人のファーストアルバムとなり、本人たちによるとホームリスニングとクラブ仕様の中間のような作品とのことだ。「どんな制限やガイドラインにも縛られない、僕たちらしい素直なサウンドを作ることに集中した」と、彼らは語る。先日RAのMatt Unicombが、アルバムについて更に詳しく話を聞く為に彼らにインタビューを行った。
アルバムはいつ頃から作り始めましたか?アルバムのサンプルは以下で試聴可能。
アルバムの制作は去年の春から初めて、完成までに6ヶ月くらいかかりました。ただトラックを集めただけの作品ではありません。僕たちが思うに、アルバムは全体で1つの作品であるべきだし、その作品を作り上げる為に、制作の終了過程になっても、まだここが足りないと思った要素やパートは作り直していました。これが例えシングルであっても、バランスの取れた、エキサイティングな作品になるように最適なトラックを選ぶのに、いつも結構時間がかかります。もちろん今回のアルバムもそうでした。最初から最後まで、緊張感が途切れないような作品が作りたかったんです。
タイトルについて教えて下さい。
Immersionには色んな意味があります。1つの単語だし、響きも良い。僕たちがずっと一緒に過ごした結果であり、ここから更にディープなところに行くきっかけでもある。まだ知らないテリトリーに進むというか。僕たちのサウンドに飛び込んで、全てを解き放つ為に。どんなところに進んで行くかは分からないけど、きっと何だってできます。このアルバムは、僕たちの旅の次なるステップなんです。
アルバムはホームリスニング向けとクラブ向け、どちらだと思いますか?
その中間ですかね。クラブで使える曲はたくさんあるけど、ストレートなDJツールと言える曲は1つもないです。自宅でも聴ける何かを作りたかった。だからと言って、イージーミュージックというわけではありません。ある意味では挑戦的な作品です。アルバムを聴かせたほとんどの人たちは、サウンドトラックみたいだと言っていたし、聴いた瞬間に頭の中に何かしらのイメージが浮かんだそうです。ホームリスニング向けの作品としては素晴らしいことですよね。
Ilian Tapeの2015年の計画は?
まずはこのアルバムでスタートして、この後はStenny、Skee Mask、Dario、Roger 23、更にお馴染みのアーティストや、新しいアーティストたちの作品をリリースする予定です。もう1枚アルバムも出るかも。楽しみにしてて下さい!
Tracklist
01. Mintro
02. Aisel
03. Phing
04. Innef Runs
05. TSV WB
06. Erbquake
07. High Club
08. Ebbman
09. Cornel 21
10. Outark
『Immersion』は、Ilian Tapeより2015年2月10日の発売予定。