Korgが「volca」シリーズを発表

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    Fri, Apr 12, 2013, 07:50
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  • シーケンサー内蔵の次世代アナログ・シンセサイザーが3モデルで登場
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  • Korgが4月10日、リード/ベース/リズムにそれぞれ特化した音源と使用を備えた、小型アナログ・シンセサイザー「volca」を3モデルで発表した。 まずリード・シンセである「volca keys」は、シンプルな3音アナログ・シンセサイザーであり、27キーのコンパクトなボディながら、フィルター部にminiKorg700S(1974年発表)の回路を採用するなどして、迫力のあるサウンドを実現している。誰でも簡単に音作りできるVOICING機能や、スペーシーなシンセサイザー・サウンドにはディレイ・エフェクトを内蔵している他、ツマミの動きを記憶するモーション・シーケンス機能などの、簡単なループ・シーケンサーも装備。最低限のパラメーターながら、アナログならではの表情豊かな音色により、簡単かつ奥深い音作りを楽しむ事が出来る。 「volca bass」は、ベースラインに必要な様々な要求に応える、アナログ・ベースライン・グルーヴ・ボックス。アナログならではの太く、うねりのある音色を実現する3つのオシレーターと、volca bass専用にファイン・チューンを行った、Korg伝統のアナログ・フィルターを搭載。また、Electribeシリーズ直系の、即興性を重視したステップ・シーケンサーを装備している他、アシッド・サウンド作りには欠かせないスライド機能や、新たなベースラインを生むアクティブ・ステップ機能も搭載している。 そして、Kick、Snare、Hi Tom、Lo Tom、Closed Hi Hat、Open Hi Hatという、アナログならではの良さが最も生える6つのサウンドを備えたリズムマシンが「volca beats」だ。アナログ・シンセが苦手とするClap、Claves、Agogo、Clashは、PCM音源で実現されている。また、トリガーを連打しシーケンスを大胆に変化させるスタッター機能や、シーケンスの途中でステップを飛ばして再生するアクティブ・ステップ機能、押しているステップだけを瞬時に再生するステップ・ジャンプ機能の搭載により、新たなビートを生むことができる。 尚、いずれの機種も、アナログシンセの欠点である、温度変化や経年変化によるピッチのずれを自動的に補正する自動チューニング機能を搭載している。更に、シンク端子、MIDI IN端子搭載により、複数台・DAWとの同期プレイも可能となっている。どこでも使えるコンパクト・サイズ、電池駆動、内蔵スピーカーにより、いつでも気軽に持ち出して演奏を楽しむことができるvolcaシリーズは、そのシンプルな構成により、アナログ・シンセの入門機としても最適である。 volca keysは7月中旬、volca bass/beatsは6月下旬の発売予定で、価格は各¥18,900(税込)となっている。
RA