AbletonのDAWソフトLiveの最新アップデートLive 9の情報が解禁され、新しいLive用コントローラーPushも同時に公開された。
エレクトロニックミュージックのプロデューサーの間で特に高い人気を誇る強力な音楽制作ツールであるLiveの新バージョンは、従来の機能が改良され、さらに新しい機能が豊富に搭載されている。オートメーションには新しいオプションが追加されており、カーヴを新たに追加したり、クリップにオートメーションを記録させることができるようになった。今週YouTubeでリークした動画で確認できるように、Liveの8バンドEQ、コンプレッサー、ゲートなどの機能が向上しており、アナログモデルのコンプレッサーGlueも標準装備だ。MIDI処理も拡張され、オーディオファイルをMIDIノートに変換できるようになった。そして、ブラウザーも新しいデザインが採用されている。
Suite版はさらに豊富な内容となっている。Cycling 74のグラフィカルプログラミング言語MaxのLiveバージョン、Max for Liveを使うと、ユーザーは独自のデバイスを作ったり、コンボリューションリバーブを含む様々なストックデバイスを活用することができる。さらにSuite版にはブレイク、オーケストラ・インストゥルメント、レトロシンセといった新しいインストゥルメントラックが追加されている。
Live 9での使用のためだけに設計されたPushは、人気のAPC40などLive用のコントローラーを作ってきたAkaiとの最新のコラボレーションである。ただのコントローラーではなく“楽器”だとAbletonが呼ぶこの機器は、64個のベロシティ/プレッシャーセンシティブなパッドを搭載しており、ノートを鳴らし、ステップシーケンサーをコントロールし、ループを調整することができる。ツマミやディスプレイが装備され、ソフトの機能に直結したボタンが用意されるなど、極力マウスを使用せずに音楽をコントロールすることを可能にする工夫がされている。以下の動画を見ればPushの機能性を理解できるはずだ。
Live 9の発売日や値段などは未定。現在、Ableton Live 8が25%オフのキャンペーン中。Live 9への無償アップグレードが可能だ。