アメリカ連邦検事がMegauploadを閉鎖

  • Published
    Mon, Jan 23, 2012, 07:21
  • Words
    Resident Advisor
  • Share
  • FBIとアメリカ司法省が、大手ファイル共有サイト運営者7人を起訴
  • アメリカ連邦検事がMegauploadを閉鎖 image
  • オンラインでファイルを共有できるサービスを提供していた大手Megauploadが、アメリカ連邦検事によって閉鎖させられた。 The New York Timesによれば、Megauploadの著作権侵害による被害総額は 5億ドル(約385億円)を上回り、広告と有料会員からは合計で1億7500万ドル(約135億円)もの利益を得ていたという。サイト創立者のKim Dotcomを含む運営者7人が起訴され、著作権侵害や共謀といった容疑で、Kimを含む関係者3人がニュージーランドで逮捕された。最長で禁固20年の刑になる可能性も報じられている。 現在アメリカ全土では連邦検事による取り締まりが多発しており、中にはWikipediaやGoogleといったウェブサイトも含まれているという。また一方で、 オンラインでの海賊行為を禁止する法案 Stop Online Piracy Act(SOPA)や、Protect IP Act(IPA)に反対する動きも見られている。これらの法案が可決するとなると、著作権侵害の可能性があると思われる海外のウェブサイトまでをアメリカ当局が訴追する可能性まで出てくるという。それに対して、オンラインで利用可能なコンテンツに制限が加えられてしまい、アメリカ当局の行為自体が検閲と同等になるのではという指摘もなされている。 そんな中、今回のMegauploadの閉鎖をきっかけに、いわゆる社会的/政治的な主張を目的としたハッキング活動を行う“ハクティビスト”が、米国レコード工業界(RIAA)、Universal Music Group、アメリカ映画協会、そして司法省の公式ホームページを攻撃する動きをみせている。ハッキンググループAnonymousが、その攻撃に関わっている容疑がかけられており、Twitter上にて関与を仄めかすような発言 がみられている。 司法局は、Megauploadについて“アメリカ全土史上最大の著作権侵害に関するケース”と語っている。
RA