Published
Fri, Dec 2, 2011, 06:43
- 同業の資産買収により、市場拡大戦略を推進。
今週木曜日、米国最大の音楽配信サービスを手がけるRhapsody Internationalが、家電小売大手Best Buyerの音楽配信子会社 Napsterを買収したと正式発表があった。
Rhapsody Internationalは、2007年から米国RealNetworktとMTV Networksの合弁事業として運営していたが、2010年以降は独立会社としてサービスを提供している。このたびNapterを買収することで、同サービスの会員、知的財産権、音楽配信権などの資産を取得し、音楽市場での拡大戦略を進めるとしている。Napsterは、元々1990年後半にPtoP型ファイス交換サービスを開始し人気を集めたが、全米レコード協会からの提訴や著作権問題で2001年にサービス停止に追い込まれている。合法的な音楽サービスとして様々な試みを行うものの、成功の道へは至らなかったが、2008年にBest Buyが1億2100万ドルで買収。その後も倒産の兆しが噂されていた中での今回の出来事となる。競争が激化する音楽配信市場へ新しい風を吹く事が出来るのか、注目だ。