Published
Fri, Oct 14, 2011, 07:02
- フラッグシップモデルDB4の低価格モデルDB2と、新しいMIDIコントローラー兼オーディオインターフェイスK2が新発売。
Allen & Heathが新製品Xone: DB2とXone: K2を発表した。
Xone:DB2はAllen & HeathのDBシリーズの新製品である。今年前半に発売されたフラッグシップモデルDB4に続いての発売となった。DB2とDB4の一番の差はオンボードエフェクトへのアクセス方法だろう。DB4では4チャンネル全てのチャンネルごとにバンクが存在し、個別にノブでコントロールすることが可能だったが、DB2ではミキサー右部のメニューシステムを使って、2つのバンクをコントロールしていくことになる。しかし、今回DB4から大胆に引き継がれている機能は「Trimodal EQ」だ。このシステムはスタンダードなEQ（+6～-25dB）、アイソレーター（+6dB～OFFまで24dBオクターブで変化可能）、そしてレゾナンス付きハイパス／ローパスフィルターの3つを自在に切り替えることが可能になっている。またその下に付属しているスイッチを切り替えると、各チャンネルのシグナルをメインミックス、エフェクト、またはクロスフェーダーへ送ることができる。
エフェクト部分はディレイ、リバーブ、モジュレーション、レゾネーター、そしてダメージの5種類が搭載されている。また各バンクのアウトプット部にはフィルターとウェット／ドライ用ノブ、そしてエクスプレッション用ノブが付いている。有機LEDのディスプレイには選択しているエフェクトとBPMが表示される。他の特徴としては、USB2.0サウンドカード搭載し、マイクとヘッドフォンを除く全てのコントロール情報をMIDIデータとして書き出し可能だという点、またユーザーが自由にメーターモードの切り替えやBPM表示方法、USBオーディオルーティングやディスプレイ輝度の調整を行える点などが挙げられる。
そして当然なのだが、価格が多少問題になってくる。DB2は希望小売価格が1190ポンド（税抜き）となっている（DB4は約1860ポンド）。
次はXone:K2について触れていこう。これは4チャンネルのオーディオインターフェイスを持ったMIDIコントローラーだ。K2はX-link（Xone: DB4／DB2に付属）を経由して他のXoneシリーズに接続することできる。12個のアナログノブ、6個のクリック付きロータリーエンコーダー、4本のフェーダー、そして30個のバックライト付きスイッチからなる全52種類のコントロールが組み込まれている。またコントロールはLEDライトの色によって区別される3層構造になっているため、合計で171個のMIDIコントロールをアサインすることが可能だ。
Xone: DB2は2011年12月から希望小売価格1190ポンド（税抜き）で発売予定。Xone: K2は2012年1月から希望小売価格199ポンド（税抜き）で発売予定。