Parkway Recordsの次回作が、レーベルボスのMark Seven(Parkway Rhythm名義)と、先日亡くなったダンスミュージック界のレジェンドBoyd Jarvisとのコラボレーション作品となることが明らかになった。
ハウスミュージックの発展の主要人物であるJarvisは、ガン闘病を経て今年2月に逝去した。Mark Sevenは”Pool DJs and Store Buyers(業界内のDJとレコードストアのバイヤー)”に宛て、このコラボレーションの経緯を詳細に説明したタイプライター打ちの手紙を公開した。Parkwayを発足した頃を思い起こすと、そこにはいつもBoyd Jarvisの存在があった。それは、重いダブの上を漂うような彼のキーボードの音色であり、Parkwayのサウンドに直接的に大きな影響を与え、「Working Girl」(2011年リリース、PKWY01)の製作に際して僕らに力を与えてくれたものだった。
最初のリリースの後、僕はすぐにBoydに声をかけた。レーベルに協力してほしいという旨をデモバージョンの"Broad St”と共に伝えたところ、彼は僕に「ワオ、まるで僕のサウンドだ。恐れ入ったよ!」と言ってくれた。彼のサウンドをリサイクルしたようなデモにこれほど快く応対してくれるなんて、まさに彼の人徳のなせるところだ。
JarvisはMark Sevenにキーボードのパートを送り返してきたが、ミックスの完成を遅らせがちなSevenは昨年ようやく同トラックに再着手し、Jarvisにも連絡をとったが、返事がなかった(Jarvisはもう一作、Parkway Rhythmとのコラボレーションとしては合わないという理由でリリースに至らなかった作品もあった)。Sevenは後日、友人たちからの話で、Jarvisが病に倒れたことを知ったという。
「Boydのキーボードを入れてミックスを完成させることは、緊張と感動が交錯する体験だった。Boydのクレジットはレーベルのリリースでたった1度だけになったものの、実のところ、彼はParkway recordのすべての作品の中に存在している。Boyd、有難う」とSevenは記している。
Parkway Rhythm "Broad St. Pressure feat. Boyd Jarvis”からのクリップ音源は、以下から試聴可能。
Tracklist
A1 Deep Pressure
A2 Demo Pressure
B1 Tribal Pressure
B2 Pressure Keys
「Broad St. Pressure」はParkway Recordsから2018年7月発売予定。