Published
Tue, Apr 24, 2018, 00:32
- 同アルバムの音楽情報を遺伝子コードに組み替えるため、スイスの科学者達と協力。
今後も「Massive Attackは革新的ではない」と言われることはまずなさそうだ。
イギリスのバンドMassive Attackは、ブレイクのきっかけになった1998年のアルバム『Mezzanine』のリリース20周年を記念し、メンバーのRobert del NajaとGrant Marshallがスイスのチューリッヒ工科大学(ETZ)の科学者達の協力で、同アルバムをDNA内の情報としてエンコードする試みに取り組むこととなった。92万の短鎖DNAに対応させるため、オーディオファイルの容量を15メガバイトに圧縮し、目には見えないほど小さなサイズのガラスビーズ5000個に情報として保存する。
この取り組みはかなり極端なものに思えるが、将来的にはこの保存方法は一般的なものになるかもしれない。チューリッヒ工科大学の機能材料研究室のRobert Grass教授は「この方法で音楽を何百年、何千年も保存できるようになる」と語る。 チューリッヒ工科大学はまた、CDの寿命は30年程度とも付け加えて発言している。この音楽DNAのプロジェクトは2ヶ月ほどで完成する模様。
Massive Attackの『Mezzanine』は、DNAに記録されたファイル容量としては、Microsoft社のプロジェクトの200メガバイトに次いで2番目に大きなものとなる予定。