Jon Hassellが9年振りのアルバム『Listening To Pictures』を発表

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  • 自身の音楽用にレーベルNdeyaを始動する。
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  • Jon Hassellによる9年振りのアルバム『Listening To Pictures (Pentimento Volume One)』が、6月8日にリリースされる。 トランペッター、コンポーザー、そしてFourth World(第四世界)のパイオニアとして知られるHassellが、自身の新レーベルNdeya(発音は"in-day-ya”)からLPを発表する。Ndeyaは、彼の新しい作品と、リプレス用、さらには未発表の過去音源などを含む、Hassell自身の音楽のためのレーベルとして役割を果たしていく。 Hassellはニューアルバムについて語るうえで、「pentimento」の言葉の意味について言及している。”ペンティメントとは、変更され、最終的な構成の中で要素として用いられる、初期のイメージやフォーム、ストロークといった絵画の中に見られる再現です” ”スタジオで制作している時に、私は音楽を、その定義の観点から見る(聞く)ことを始めました” “絵画では、レイヤーを重ね、修正し、そして新しいレイヤーを重ねてやり直すことで、ある部分が消され、下層のパターンが上部に浮かび上がり、それを見る(聞く)ことができます。これをメタファーに、他のアートのプリズムを通して、物事を見る(聞く)ことができるのです”。 さらに彼は続ける。”「アート」とは、よく同じものとして捉えられる傾向にあり、集団として語られます。耳だけを介する「アート」の一つが存在するという事実は不明瞭です。ほとんどの世界では、前方へ流れるという視点で音楽を聴いており、その音楽がどこへ「行き」、「次は何が来るのか」という場所を基準にしています。しかし他のアングルが存在します。Vertical listening(垂直方向に聞くこと)は、「今何が起きているのか」を聞くことになります。音のスペクトラムを内耳で上下にスキャンし、見えているものの形を問う。そしてその絵が、時間を介して動く音楽として、どのようにモーフィング(変形)するかを感じとります。Robert Irwinの繊細なアートインスタレーションは、彼が言うところの「perceiving yourself perceiving(自分の知覚を知覚する)」ことをベースにしています。Vertical listeningは、「listening to yourself listening(自分のリスニングを聞く)」ことに関係しており、それが『Listening To Pictures』というタイトルに由来しています。つまり「Vertical listeningのプロセスが、絵を描く」という意味です。 "Dreaming”は以下で視聴可能。
    Jon HassellとのRA Exchangeはこちら(英語のみ)。
    Tracklist 01. Dreaming 02. Picnic 03. Slipstream 04. Al Kongo Udu 05. Pastorale Vassant 06. Manga Scene 07. Her First Rain 08. Ndeya 『Listening To Pictures』は、Ndeyaより2018年6月8日発売予定。 Photo credit: Roman Koval
RA