SpotifyがDJ風のオートミキシング機能をテスト中

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    Tue, Mar 13, 2018, 06:30
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  • この新機能テストはまだ初期段階の模様。
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  • スウェーデン拠点のストリーミング配信大手Spotifyが、プレイリスト内の曲を継ぎ目なくブレンドするオートミキシング機能をテスト中であることが明らかになった。 イギリスのデジタル音楽マーケティング会社Music Allyのニュースによると、この新機能は、シャッフル再生がオンでクロスフェード機能がオフの際に、2つのトラック間をビートマッチングでつなぐ機能とのこと。このことから、事前にミックスを作成してプレイバックするのではなく、リアルタイムでミックスするアルゴリズムが使われている模様。オートミキシング機能は、デスクトップ版Spotifyの”Drum & Bass Fix”というプレイリストで発見され、他に機能テストに使われているプレイリストがあるかどうかは現在のところ不明だ。 Music Allyの取材に対し、Spotifyのスポークスマンは詳しいコメントをせず、「私たちは常に新製品や新機能のテストをしているが、現状ではこれ以上お伝えすることはない」と語った。同社は、2015年時点でのモバイル版Spotifyアプリで、類似機能の”Party Mode”を提供していたことがある。 この機能テストの判明と同じ頃、スウェーデンのPacemakerなどスタートアップ企業数社が、AIを利用したDJ機能付きストリーミングアプリを開発中だと発表している。こちらはSpotifyのプレイリスト内の音源を利用して自動的にビートマッチングし、スムーズなミックスを作るもので、仮にこれが実現した場合、AIが作成したDJミックス内の音源使用料は、Spotifyを通して楽曲の権利者に適正に支払われるようになると予想される。一方、アメリカのミックス音源配信企業Dubsetは、人間のDJをAIのDJに置き換えることなく、DJミックス内の楽曲を自動的に検知し、楽曲の権利者に音源使用料を支払うことができる仕組みを開発中だという。
RA