Moogが3万5千米ドル(約373万円)のモジュラーシンセを発表

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    Tue, Feb 20, 2018, 00:49
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  • The IIIPは25ユニットの限定生産で発売される。
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  • アメリカの電子楽器メーカーMoogが、同社のモジュラーシンセサイザーThe IIIPの復刻版を限定生産することを発表した。 オリジナルのThe IIIPは、アナログシンセサイザーがまだ不安定な機材であった1960年代後半頃に作られたもので、機体の温度が安定しなかったり、ピッチが変わったり、波形が完璧でなかったりといった問題の影響により、生き生きとしたオーガニックなサウンドが得られることで知られている。今回新たに発表されるThe IIIPは、オリジナルの回路を使い、手作業で配線され、100%離散化された状態で、25台のみ生産される。 36のモジュールを搭載した3段キャビネットという仕様は、他のMoogのシステムには見られないものとなっている。901シリーズのオシレーター10点、905スプリングリヴァーブ1点、CP3ミキサー3点、4チャンネルミキサー984を1台搭載。加えて、904A、904Bローパス/ハイパスフィルター、912エンベロープフィルター、911Aデュアルトリガーディレイなど、同社のクラシックなモジュールなどが多数搭載されている。現在は3万5千米ドル(約373万円)で予約受付中だ。同社のEmersonモジュラーシステムと比較すると、10万米ドル(約1千66万円)も安い価格帯となる。 本製品The IIIPは、先日発表されたパーカッションシンセサイザーDFAMに続き、同社の2018年第2弾製品となる。
RA