Terre Thaemlitzがニューアルバム『Deproduction』を発表

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    Mon, Nov 6, 2017, 06:00
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    Resident Advisor
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  • DJ Sprinkles名義のリミックスも収録し、12月にリリース。
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  • Terre Thaemlitzが、『Deproduction』と題するマルチメディア・アルバムをリリースする。 音源、ビデオ、テキストがひとつのSDカードに収録された本作は、西洋人間主義的な家族の概念と、その世界への普及、LBGTグループの課題におけるその影響を取り調べた内容となり、ThaemlitzのレーベルComatonseから12月にリリースされる。彼女の別名義であるDJ Sprinklesのリミックス2曲も収録した今作は、2012年発表の『Soulnessless』以来、初の大きなリリースとなる。 『Deproduction』は、アート団体のdocumenta 14とAkademie der Künste der Weltのサポートにより制作された。アテネのdocumenta 14で7月9日に初演され、続いてロンドンのCafe Oto、シェフィールドのNo Bounds Festivalでプレイされた。(Joe Muggsはその作品について、”ハードコアな日本の近親相姦とゲイポルノが万華鏡の中を通り、出産、生殖、家族間の相互関係、グルーバル政治に関する、非常にダークなテキストによる瞑想が重なり合っていた“と表現している。) Comatonseによる、このリリースに関するステートメントは、以下のとおり。 "私たちの生きるこの時代、支配的なLGBT運動の主張はますます家族、婚姻、繁殖、兵役といったテーマをめぐるようになっている。こうした問題をめぐる社会的分析や組織化のための文化的条件は、核家族、私的・公的空間という奇妙なまでに西洋人間主義的な概念への積極的な屈服を要求する。その結果、家族構造のフェミニスト的・クィア的で批判的な拒絶を目にすることはますます稀になってきている。家族内・家庭内暴力を、より大規模でより制度化された支配の徴候として理解することは、ほとんど不可能になっている。 今日のクィア・ファミリーに、いかにも一般的でヘテロ標準的なやり方で与えられている待ちに待った約束は、家族の野蛮は今の世代が前の世代よりもましであることによって乗り越えられるという自己中心的な考え以外の何ものでもない。いつまでも不在なのは、親にならないという意志を持つことの意味に関する議論である。それは依然として、中絶による解放を祝福することと同様に、タブーとされている。" Tracklist 01. Names Have Been Changed (Sound/Reading For Incest Porn) 02. Admit It's Killing You (And Leave) (Sound/Reading For Gay Porn) 03. Admit It's Killing You (And Leave) (Piano Solo) 04. Names Have Been Changed (DJ Sprinkles' Deeperama) 05. Admit It's Killing You (And Leave) (DJ Sprinkles' Deeperama) 『Deproduction』は、Comatonseより2017年12月発売予定。
RA