プラヤ・デル・カルメンがエレクトロニック・ミュージック・フェスティバルを禁止

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    Wed, Jan 18, 2017, 04:40
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    Resident Advisor
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  • BPM Festivalでの銃乱射事件を受け、Cristina Torres Gómez市長が記者会見を開いた。
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  • プラヤ・デル・カルメンの市長が、先日BPM Festivalで発生した銃乱射事件を受け、Arena Festivalを含む今後開催予定の全てのエレクトロニック・フェスティバルの開催を中止した。 1月16日(月)の午前3時、BPMのクロージングパーティーが行われていた同市内のナイトクラブBlue Parrotで、1人の男が銃を発砲した。事件ではセキュリティスタッフを含む4人が銃撃によって死亡したほか、店内から逃げ出す人混みが将棋倒しになったことによって1人の女性が死亡した。 月曜日に開かれた記者会見の中で、Cristina Torres Gómez市長は、こうしたタイプのイベントは今後プラヤ・デル・カルメンでは歓迎できない、BPM Festivalの開催も今回が最後になるだろうと説明した。また、市長は2月に予定されているArena Festivalについても、開催を中止する予定だと言及。「こうしたタイプのイベントはなくなってほしい」と、市長はコメントしている。「今後は開催を許可しません。」 各報道では、今回の事件は麻薬カルテル(メキシコの麻薬製造・密売組織)とフェスティバル主催側の間で起きた衝突が原因だと推測。プラヤ・デル・カルメンは、リッチな観光やナイトライフを満喫できる裕福なエリアとして知られるが、地元地域では麻薬マーケットの拡大に繋がっていることが懸念されている。同エリアを拠点とする、あるプロモーターは、Reutersのインタビューに対し、「麻薬カルテルの人間だと主張する武器を持った男達が最近パーティーに現れ、麻薬を売らせろと要求してきた」と明かした。また彼は、様々な麻薬グループが縄張り争いをしていることから、現状、あらゆる大型エレクトロニック・イベントには同様の危険が伴うとも説明している。 また、あるローカル・ブログは昨日、スプレーでメッセージを描いたブランケットが、プラヤ・デル・カルメンの街中に吊るされている写真を投稿。メッセージは、今回の事件はある麻薬カルテルが引き起こしたという内容だ。「これは我々がここにいるということを示す証拠だ。理由は、BPMのPhillip、お前が同意しなかったからだ。」Phillip Pulitanoは、同フェスティバルの創設者の1人であるカナダ人だ。「これは始まりに過ぎない。我々はこれから(ライバルの麻薬カルテルの)息の根を止めていく。」尚、この画像が本物であるかどうか、また、この麻薬カルテルが実際に事件に関連しているかといったことについては、現時点で主要なニュースソースからは伝えられていない。
RA