ブエノスアイレスがKraftwerkの公演中止を取り消し

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    Tue, Nov 15, 2016, 06:58
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  • 裁判所への上訴を受け、市議会は大型ダンスミュージックイベントに対する禁止令を軟化する方針。
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  • ブエノスアイレスの裁判所が、Kraftwerkのコンサートに対し市が発した中止命令を無効にした。 市は先週、11月23日にルナ・パーク・スタジアムにて予定されていたKraftwerkのショウの開催を認めない方針を明らかにした。この決定は、今年4月のTime Warp Argentinaで薬物中毒により5人が死亡した事件を受け、裁判所がダンスミュージックフェスティバル禁止令を施行したことに起因する。Kraftwerkのショウはそうしたダンスミュージックフェスティバルとは異なる内容であるものの、市の代表者は「シンセサイザーやサンプラーを主な機材とする」ことから、同条例が適用されると主張していた。 アルゼンチンの新聞社Clarínは、地方裁判所が市の決定を無効とし、Kraftwerkのコンサートは予定通り開催されると報じた。禁止令を担当したLisandro Fastman裁判官もまた法廷に呼び出され、制限内容の軟化が検討された。イベントの主催者は法廷に対する上訴の中で、今回のKraftwerkのショウと「いわゆるエレクトロニックミュージックパーティー」の間には「大きく、そしてハッキリとした違い」があると説明。「ダンサブルなイベント」ではなく、オーディエンスは「明らかに大人」であると強調していた。 改正された条例が、ブエノスアイレスのエレクトロニックミュージックイベントにどのような影響を与えるのかは現時点では定かではないが、今月のKraftwerkのコンサートに対する中止命令は解除された。
RA