RIP Bernie Worrell

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    Mon, Jun 27, 2016, 04:28
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  • Parliament-Funkadelicの創設メンバーが、肺がんの為72歳で死去。
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  • Bernie Worrellが72歳で死去した。 ニュージャージー州出身のBernie Worrellは、ファンクグループParliament-Funkadelicの創設メンバーの1人であり、革新的なシンセサイザーテクニックで名を馳せたミュージシャンであった。George Clinton率いるバンドの中でMinimoogを好んで使用したWorrellは、幼少期からその才能を発揮していたようだ。彼は3歳でピアノを学び始め、8歳で初めて協奏曲を作曲し、そして10歳に時には米ナショナル交響楽団のパフォーマンスに参加した。 Asbury Park Pressは、Clintonが過去に同誌のインタビューで応えたコメントを引用している。「彼は14歳にして天才だった。驚異的な子供で、既にオルガンも演奏できていた。(オルガンの名手である)Jimmy Smithや(Jack)McDuffと同じようことが、彼は15、16歳の時点でできていたんだ。」 Worrellは生前、Parliament-Funkadelicの始まりについて次のように語っていた。「俺たちはただ楽しいことを求めてただけだ。演奏しながらツアーできるのも嬉しかったし、ツアーがないときはスタジオに入って、今皆が聞いているアルバムを作っていた。」 "Flash Light"をはじめとするParliamentのヒット曲に見られる大胆なシンセサイザーワークは、「ラップやヒップホップからテクノ、オルタナティブまで、全て(の音楽のスタイル)を予示していた」と、NPRコメントしている。またDerrick Mayは、同グループがテクノの発展に貢献したと讃えている。 度々引用されることの多い彼の明言に、デトロイトのサウンドは「エレベーターに閉じ込められたGeorge ClintonとKraftwerkが、そこにあった1台のシーケンサーを一緒にいじって生まれたような音楽だった」、というものがある。 Worrellは長年に渡りTalking Headsとも親しくしており、1984年公開の同バンドの映画『Stop Making Sense』に出演。更に、Fela Kuti、Fred Schneider、Albert Kingをはじめとする様々なアーティストとも仕事をしている。1997年、WorrellはParliament-Funkadelicの他のメンバーと共に、ロックンロールの殿堂入りを果たした。 Worrellは今年1月になり、肺がんの末期であると診断された。4月にはニューヨークにてWorrellのサポートを目的としたチャリティコンサートが開催され、ClintonやBootsy Collinsをはじめ、Meryl Streep、Questloveなどが出演した。Worrellの妻であるJudieはFacebookページに、彼が現地時間の6月24日午前11時54分に亡くなったと投稿している。
RA