Portableのニューアルバムの詳細が明らかとなった。
南アフリカ出身のプロデューサーPortableによる自身の本名をタイトルにした本作『Alan Abrahams』は、全11曲を収録しており、2011年にアルバムをリリースして以来、5年ぶりとなる。今年初めにお伝えしたとおり、このリリースについて!K7のA&Rを取り仕切るWill Saulは、「!K7でAlan、そして彼のプロジェクトPortableとサインすることができ、とても興奮しています」と言及していた。同レーベルによると、『Alan Abrahams』はこのプロデューサーの「今までで最も完結したパーソナルステートメント」であり、8月19日の発売を予定しているという。
ニューアルバムのリリースに先駆け、我々はAbrahamsにいくつか話を聞いた。Portable名義では5年前にアルバムをリリースしています。それ以降、どのような変化がありましたか?
最も顕著な変化は、2年前にベルリンからパリへ拠点を変えたことです。このアルバムは、おおよそ半分をベルリンで、もう半分をパリで制作したので、2つの都市をまたいでいますね。
他のもっと個人的なところでは、ドラッグとアルコールをやめたことです。たくさんツアーをしていた中で、そうした判断に行き着きました。ドラッグとアルコールがアーティストに制限なく存在していることは広く知られていることです。私は依存とリカバリーのループにはまっていたことに気づき、ある時やめる決心をせざるをえなかった。約5年前のことです。そうした変化の成果はコード化され、この音楽の中に直接表れているかと思います。
ヴォーカルを取り込むのは、制作プロセスのどの段階ですか? 完成したビートに合わせてリリックを書きますか? それとも、すでにあるリリックに合わせてそれにフィットするよう音楽を制作しますか?
それらは完全に別々のプロセスです。私はよく一行のアイデアをメモに取り、後でより従来の詩的な構造を作っていきます。そしてそれを今後使うために取っておく。音楽は特定のリリックを念頭に置くことなく制作します。有機的に成長したところで、その音楽のムードにどのリリックが一番合うかをテストして見てみます。そして、その2つを形作り、変化を加え、一貫性を持たせます。
現代のハウスとテクノに、あなたはどのように向き合っていますか? あなたがリリースしたことのあるレーベルの、よりダンスフロアにフォーカスした音楽を注意深く聞いていたりしますか?
可能な限り最新でいようとトライしているし、リリースしたことのあるレーベルだけでなく、他の新しいレーベルに対しても常に目を向けています。
アルバム収録曲”Say It's Going To Change”は以下よりチェック。
Tracklist
01. Your Warrior feat. Kinoo, Aletchko & Johannes Schön
02. Say It's Going To Change
03. Closer ft. Knox Chandler
04. More Than
05. As For Me feat. Kinoo & Aletchko
06. Bondage
07. The Loneliness Of The Long Distance Drinker
08. Séraphin
09. The Year My Dreams Come True
10. This Frozen Lake feat. Kinoo
11. Standby
『Alan Abrahams』は、!K7より2016年8月19日発売予定。