海外フェスティバルがTen Wallsの出演を取り消し

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  • Creamfields、Sónar、PITCHが、リトアニア人プロデューサーの反同性愛コメントに対する措置を講じた。
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  • Ten WallsことMarijus Adomaitisが反同性愛的な発言をしたことを受け、少なくとも5つの音楽フェスティバルがラインナップから彼の名前を削除した。 現時点で判明している該当フェスティバルは、Creamfields、PITCH、Pukkelpop、Urban Art Forms Festival、そしてSónarだ。各フェスティバルは次のような声明を発表している。Creamfields「我々は言論の自由をリスペクトしていますが、今回彼が行ったゲイコミュニティに対する中傷的で偏ったコメントは甚だしく侮辱的であり、Creamfieldsの精神に反していると感じます。」PITCH「我々のフェスティバルでは、サイト内、サイト外に関わらず、いかなる形式であろうと差別行為に反対します。彼のコメントは我々の信念からはかけ離れており、そのようなアクトが我々のフェスティバルでプレイすることは全く意味をなしません。」Sónar「Ten WallsはSónar 2015に出演しません。彼のステートメントは、我々のフェスティバルの本質と精神に反するものです。」 これらのキャンセルの数時間前には、UKのハウスアーティストFort Romeauが、ロンドンのクラブKokoで開催予定だったTen Wallsのギグのサポートアクトを辞退している。Facebookの投稿で、Romeauはこうコメントしている。「1つのギグをキャンセルすることが世界を変えることはまずないだろうが、これは僕個人の、偏見や懸念、不寛容に対する反対の意思です。」 一連の騒動の発端となったのは、6月3日、Ten WallsがFacebookの個人アカウントで投稿したコメントだ。Gay Star News取り上げたその投稿の中では、同性愛者を違う“人種”だと呼ぶなど差別的なコメントが見られた。その後すぐに元の投稿(リトアニア語)は削除され、続いて謝罪コメント(リトアニア語)が投稿された。謝罪文の中で、Adomaitisは次のように述べている。「僕のアカウントから先ほど投稿した内容について、皆さんに謝らせて下さい。侮辱的な内容だったことに対し深くお詫び致しますが、あれは僕の本当の意見ではありません。今回の誤解によって、これ以上騒ぎが大きくならないことを祈ります。」 その後AdomaitisはTen WallsのFacebookページにメッセージを投稿している。問題の投稿は「全く自分の意にそぐわない」ものであり、そして彼の「ゲイ・コミュニティにいる友人達」に謝罪したいとのことだ。また、彼は今後のギグをキャンセルしたとも発表している。 更に、AdomaitisのブッカーであったCoda Music Agencyは、Ten Wallsを所属アーティストから外したという。ロンドン拠点のエージェンシーは次のような声明を発表している。「Coda Music Agencyは、人種や宗教、性志向などに対するあらゆる差別行為に反対します。機会均等を掲げるエージェンシーとして、私たちは様々なアーティストを抱えています。そして、私たちは今後一切、Ten Wallsのマネジメントは致しません。」Adomaitisの北アメリカ圏のブッキングエージェンシーLiaison Artistsもまた、Adomaitisをロスターから外している。
RA