Published
Wed, Dec 3, 2014, 06:30
- Fruity Loopsとして親しまれたDAWの来年予定されている最新版は、WindowsのみでなくMac版も準備されていることが判明
FL StudioのMac版が発売される。
以前Fruity Loopsと呼ばれていたDAWの進化型、FL Studioは、初期ダブステップの制作で大いに活用されたことでダンスミュージック界では知られている。しかしクリエイティブな用途には昔からApple社のコンピューターのほうが人気であったにも関わらず、FL Studioは最初からWindowsのみの対応となっており、現在の形へと進化してもその点は変わらなかった。しかしBoot Campを使用し、WindowsをMac上で立ち上げて使う方法や、最近では Codeweavers CrossOverを活用する方法など、いくつかMacでの使用を可能にする手法はこれまでにもあったが、来年、最新版FL Stuido 12のリリースのタイミングで、初めて正式にMac版が発売されることになった。（リリース日は未定）
FL Studioを制作するImage-Line社は、Attack Magazineで公開された発表にて、これまでFL StudioがWindowのみの対応であった理由はプログラミング言語にあったと説明している。FL Stuidoが書かれたプログラミング言語であるDelphiのMac OSXコンパイラーがようやく最近現れたらしく、それまではコードを全て別の言語に変換する必要があり、「それはあまり賢明な判断ではないと感じました」と、説明している。「なのでこれまではそういったことを避けてきました。しかし、ようやく変化がありました。進化と言えるでしょう。」今後の課題としてはOSに依存している機能を全てWindows APIからMacへと移行させる作業だが、それは相当時間のかかる作業になるとImage-Line社は予測している。
Windows版の開発に関しては、Mac版の開発とは関係なく進められているとのこと。「OS Xへの移行を行っているチームとWindows版の開発を行っているチームは別々なので、Microsoft側では通常営業です。Bill Gatesがよろしくと言っておりました」