Adam Audioが破産申請へ

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  • ベルリンのモニタースピーカーのメーカーが、「急成長しすぎたことと、製品の数が増えすぎたこと」を理由に、企業再建へ乗り出した。
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  • Adam Audioが先日、破産手続きに入った。 Adam Audioは、1999年にベルリンで創業したモニタースピーカー会社だ。創業者の1人であり、現CEOであるKlaus Heinz氏は、メーカー自身の成長が、今回の倒産の原因になったとコメントしている。「会社が急成長しすぎたことと、製品の数が増えすぎたこと。それによって生まれた資本需要に、我々自身が追いつけませんでした。」同社はオーディオ業界内トップメーカーの1つだったこともあり(昨年発表された最新ラインF Rangeのレビューはこちらでチェック)、Heinz氏はこう続けている。「現在数名の投資者の方達と、マーケットの成長の為どういった対応をするべきかの話し合いが続いています。」 同社の破産申請に関しては、以前から少しずつ情報が漏れていた。11月10日、同社のFacebookページへ、ユーザーから倒産の噂や今後の保証についての質問が投稿され、それに対してメーカー側は「現在、我々は深刻な配送の問題を抱えており、それはスペア部品に対しても同様です。」その後、18日に破産手続き開始が正式に決定し、20日にはその情報がプロフェッショナル・オーディオ・ビジネスサイトPSN Europeにピックアップされた。尚、Facebookページでは先週更なるコメントが投稿されており、「Adamは現在大変な状況にある」が、同社は「来年始め(1月2月)」を目標とし、欠品などの問題をできるだけ早く解決したいとのことだ。 PSN Europeの記事によると、今回の破産はそれほど深刻なものではなさそうだ。アメリカ合衆国の連邦倒産法第11章とは異なり、近年改正されたドイツ企業倒産法では「債務整理よりも企業再編に重点を置いている」為、子会社に関しては破産申請後も引き続き営業可能となっている。
RA