ニューヨークのEast Village Radioが終了

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  • ライセンス費用とインターネット料金の高騰が原因となり、人気ラジオ局が閉鎖決定。
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  • ニューヨークのEast Village Radioが、5月23日をもって終了することが決定した。 FACT記事によると、この事実はアメリカのブログEV Grieveの投稿によって明らかとなった。同局のCEOであるFrank Prisinzanoは、「我々が新たなリスナーを獲得すればするほど、ライセンス取得にかかる費用やインターネット料金は上がっていく一方です。いろんな対策はしてみたけど、これ以上放送を続けていくのは非常に困難であり、最悪破産する可能性もあるので、閉鎖することを決めました。」とのコメントを発表している。 PrisinzanoはEast Village Radioに代わる「何か新しいこと」を計画しているとも述べている。「今回のことは典型的な失敗例です。」と彼は続ける。「我々は局を閉じます。今後資金を集め、別のプロジェクトを進めていく予定です。」 また、局のジェネラルマネージャーであるPeter Ferraroはこう付け加えている。「規模が大きくなるにつれて、自分たち自身の首を絞めているようなものだった。」アメリカでは1998年より、デジタルデータに関する著作権保護法(2000年に改正)が施行されており、オンライン放送局には、リスナー1人1人に対する著作権料の支払いが義務づけられている。 同局は11年間の歴史を持ち、現在はVeronica VasickaによるMinimal Waveのレギュラープログラムなどを含む数多くの番組が放送されている(Verickaは、East Village Radio発足当時のオリジナルメンバーだった)。 East Village Radioは、コミュニティに根ざしたオンラインラジオの先駆けとして知られ、後のロンドンのNTSやアムステルダムのRed Light Radioなどの開局に繋がった。
RA