Space Dimension Controllerが、新作『Welcome To Mikrosector-50』をR&S Recordsから3月にリリースする。
Belfastのホームスタジオでレコーディングされたこの若きプロデューサーのニューアルバムは、シネマチックでストーリー性が高い。彼によると、「主人公Mr. 8040が未来へ戻り、彼の母星Mikrosector-50に帰還するストーリーなんだ。戻った彼は何かを発見して、様々なことを経験していくんだ」との事。
本名をJack HamillというSpace Dimension Controllerは現在まで何枚ものEPやミニアルバムを出してきたが、今回の『Welcome To Mikrosector-50』が彼にとって初のフルアルバムでのリリースとなる。彼の独特なSF色の強いディスコが初めて世に出たのは2009年、デジタルオンリーで「Unidentified Flying Oscillator」がAcroplane Recordingsより発売した時であった。翌年、オランダのレーベルCloneがRoyal Oakシリーズで彼のEPを出した後、『Temporary Thrillz』EPでR&Sでのデビューを果たした。2011年には同ベルギーレーベルから2枚目、『The Pathway To Tiraquon6』をリリースしており、このミニアルバムは『Welcome To Mikrosector-50』の前編であったと彼は語っている。
メールにて、Hamillに『Welcome To Mikrosector-50』について語ってもらった。
このアルバムに特に影響を与えたアーティストやアルバムはありますか?
音楽的に言えば、様々な80年代のエレクトロとかディスコもの、ハウシーだったりテクノっぽいものかな。具体的なアーティスト名はないけど、つねに脳内に渦巻く80年代のIDM/テクノ/アンビエント等色々なものに影響を受けている。アルバムを通してシームレスな所はBoards of Canadaの影響だけど、音楽的にはあまり影響されていないかな。最も大きな影響は映画やTV番組だろうね。Garth Marenghiの『Darkplace』、『Star Wars』、John Carpenterの映画(もちろん、彼の音楽にも影響されている)、『Time Masters』、『Captain Planet』など。もし、昨日のギグのせいで今頭が痛くなかったらもっと挙げることができただろう。
今作は今までの作品と明らかな変化がありますが、『Temporary Thrillz』に通じる雰囲気、スタイルはあります。レトロさが漂う、少しふざけた作風。こういったサウンドのどういう所に惹かれますか?
あまり真面目すぎるのも意味がないと思うんだ。音楽制作は大真面目に取り組んでるが、同時に楽しめるものでもあってほしい。やたら真剣で不機嫌な音楽は好まないんだ。
今後の予定は?
やっとアルバムが発売できる。このアルバムが成功するかどうかで、続編の制作を年内に開始するかどうかが決まるよ。
Tracklist
01. Feature Presentation
02. 2357 A.D.
03. Mr. 8040's Introduction
-- (Mikrosector-50, Mankind's New Home)
04. Welcome to Mikrosector-50
-- (Home to Emptiness)
05. Confusion on the Armament Moon
-- (Answers From Max)
06. When Your Love Feels Like It's Fading
07. A Lonely Flight To EroDru-10
-- (Arrival on EroDru-10)
08. You Can't Have My Love
-- (Chance Diversion)
09. Rising
-- (An Unwelcome Temptation)
10. Quadraskank Interlude
-- (Return to the Love Quadrant)
11. The Love Quadrant
-- (The Future Is Not For Me)
12. Back Through Time With A Mission Of Groove
13. Closing Titles
-- (Who's Closing In On Gaia?)
『Welcome To Mikrosector-50』はR&Sより3月4日の発売。