Levat - Lazaruzz EP

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  • Lize Recordsはベルリンを拠点に新鮮なディープミニマルハウス旋風を巻き起こしている新興レーベルの一端を担っている。同レーベルのタイトルすべてを掘り出してきたのは、「削ぎ落しの美学」に則ったダンスミュージックに特化し、とりわけ、ヒプノティックな要素を打ち出しているベニューであるClub Der Visionaereに関連したDJたちだ。Slow LifeやFunhausなどを含むシーンの中で、Lizeは最もミニマルなレーベルであり続けている。同レーベルが発表したIsherwoodとSt. Josephによる最初の2枚は傑作だったが、そこには、トップクラスのサウンドシステムとオープンマインドな観衆を伴った時のみ機能することが多いタイプの音楽が含まれていた。 従って、Levatによる「Lazaruzz EP」はLize史上最も万能なリリースということになる。そのサウンドは、Isherwoodの処女作におけるくぐもったテクスチャーからそれほど離れていないのだが、全体的なムードが明るくなっている。レーベル設立者のひとりSebastian Rudolphによるボーカルで締めくくる"Gotta Be A Way"は、単独でメロディを構築しているような短く強力なスタブを伴う、Daniel Bell流の低域に強く影響を受けている。"Rudum"も同様にボトムの効いたトラックだが、ループ感の強いベースがトラック上に心地よい眩暈を起こさせる。「Lazaruzz」を締めくくるのは最も明快なトラック"Blau Palid N"だ。本作で最もディープハウスに接近している同トラックでも、再び中毒性の高いローエンドがフィーチャーされている。RudolphとLizeの設立者である盟友のPatrick Poitzは、何が素晴らしいベースラインなのかをハッキリと聞き分けることができるようだ。
  • Tracklist
      A1 Gotta Be A Way A2 Lazaruzz B1 Rudum B2 Blau Palid N
RA