- ミニマルハウスが「ジャッキン」と表現されることはあまりないが、Funhausの最新12インチはまさにジャッキンだ。ベルリンを拠点とするこのレーベルにとって4枚目となるリリースが、PandillaとVincentlulianから届けられた。ふたりは知名度の低いプロデューサーだが、彼らが1曲ずつ提供したトラックはダビーなルーマニアンハウスと同じ系統を歩んでおり、明らかに影響を受けていることが分かる。これほどストリップダウンした作品にも関わらず、驚くほどエネルギッシュなのだ。
Funhausは短期間に比較的バラエティに富む音楽をリリースしてきた。ディープハウス、ミニマル、さらにはテクノまで、数々の領域をカバーしており、そのいずれにも知的でトリッピーな感覚がある。しかし、「Abstrick / Data002」はレーベルが手掛けてきた中で最も遊び心のあるリリースだ。Club Der Visionaere（Funhausの設立者であるJacqとPawel Pilakはこのベニューに頻繁に訪れている）で数時間過ごしたことのある人なら、Pandillaによる"Abstrick"のサウンドを聞いたことがあるだろう。トラックは非常に暖かく、ヘビーなベースラインと有機的に響くスネア（おそらく、木片同士を叩いている音だろう）によって躍動している。Vincentlulianの"Data002"は、密度が高く万能性があり、鮮烈なメロディにより仕上げられている。
TracklistA1 Pandilla - Abstrick
B1 Vincentiulian - Data002