- Suzanne Kraftとして知られるLAのプロデューサーDiego Herreraの新たな名義がDude Energyだ。同じ名前を冠したEPがレーベルAnimals Dancingからお目見えとなる。Animals Dancingはメルボルンで開催されている同名のパーティーから派生したレーベルだが、Herreraは11月にNoise In My Headから発表した「Tracks For Performance」（英語サイト）に続き、3か月ぶりにオーストラリアのレーベルから2枚の作品を発表することになる。この新名義Dude Energy（男のエネルギー、の意）は男臭い雰囲気を漂わせているが、実際「Dude Energy」で披露されているのは、バレアリックの要素を含んだ巧みなティープハウスであり、Herreraのベストワークと呼べるものだ。
「Dude Energy」の目玉はAサイドだろう。"Renee Running"は、逆回転のドラムフィル、けばけばしい和音、東洋的なキッチュなメロディ、そしてドラマ性を、面白半分に取り入れたしなやかなクラブトラックとなっている。ドラムサウンドはエレクトロに近い歯切れの良さがあり、それは、残り2つ"Some Desire"と"Beat Desire"にもそれは共通しており、両トラック共に、太陽の日差しを目いっぱいに浴びた陽気なビートアレンジがなされている。Bサイドの2曲もDJツールとして良作なのだが、やはり今回はAサイドに尽きる。最近の彼の作品と同様、Herreraがノリにノっている絶好調のアーティストであることがしっかりと伝わってくる。
TracklistA1 Renee Running
B1 Some Desire
B2 Beat Desire