Efdemin - Decay Versions Pt. 2

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  • 今年のベスト・アルバムの1つ『Decay』を生みだしただけでは飽き足らず、Efdeminは2014年で最も強力なリミックスを届けている。「Decay Versions Pt.1」に収録されたLivity SoundのプロデューサーAsusuによる天にも昇る"Some Kind OF Up And Down Yes"のリミックスは、彼の作品中で最もエモーショナルなトラックとなっており、スリーブ・デザインのシューゲイズな魅力にしっかりと応える仕上がりだった。「Decay Version Pt.2」はさらに素晴らしい。ドリーミーなテクノ・トラック4曲を収めた本作は時折、本作を凌ぐほどだ。 Don WilliamsとJohannes Volkは本作に明快なクラブ・トラックを提供している。MojubaのボスであるWilliamsは"Track 93"を上昇するリミックスへと展開し、Volkは"Parallaxis"を叩きつけるようなテクノの枠組みによって補強している。Convextionとして知られるダラスのアーティストE.R.P.は"Decay"を斜めったグルーヴで美味しくリミックス。つんのめるリズムがオリジナル・バージョンで使われていた不気味なパッドで柔らかく包み込んでいる。 実は本作で一番気になるのは、人との接触を避けつつもますます評価を獲得しているGieglingのアーティストTraumprinzによるリミックスだ。"Parallaxis"の"Over 2 The End Version"は、Traumprinzのトラックの多くと同様、正しくメロドラマ性を持つメランコリーな傑作だ。Moby風のボーカルや悲しげなパッドが『Pure Moods]』過ぎるかもしれないが、突然のブレイクビーツを聞けばもうこれでキマリだろう。
  • Tracklist
      A1 Decay (E.R.P Version) A2 Track 93 (Don Williams Remix) B1 Parallaxis (Johannes Volk Remix) B2 Parallaxis (Traumprinz’s Over 2 The End Version)
RA