Blackhall & Bookless - Se7en EP

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  • 本作の背後にいるのはBlackhallとBookless、2人のChristopherだ。ニューキャッスルで行われているパーティーJauntのプロモーター兼DJとしてその名を築いてきた彼らだが、今ではロンドンでもパーティーを開催するまでに成功している。プロデューサーとしても、彼らが手掛ける密度と陶酔性の高いハウス・トラックは非常に没頭していくことが可能だ。液体が重たく撥ねるようなサウンドによってAサイドの両トラックが支えられている。"Kevins Spacey"は比較的風通しがよく、こもったコードが埋め尽していくブレイクへと展開した後、どっしりとしたタムが再び飛び込んでくる。一方、存在感のあるスネアと弾けるハイハットによる"Morgans Freeman"は険しい表情を持つトラックだ。 収録のリミックス2曲も期待通りの仕上がりだ。Virginiaによってぶくぶくと泡立つ有機的なテクノ・バージョンに仕上がった"Kevins Spacey"は、彼女がOstgut Tonからいつも発表しているような木漏れ日を浴びた少しレトロなトラックだ。オリジナルでのシリアスな雰囲気に美しく相対している。Fred Pは"Morgans Freeman"をシンプルにリミックスしている。原曲のボーカルを用いたきらめくループによってスタッカートを効かせたパーカッシブな土台を作っており、颯爽と吹き付けるコードによって空気を一掃している。今回のデビュー作品から判断するに、Jauntは素晴らしいレーベルだ。
  • Tracklist
      A1 Kevins Spacey A2 Morgans Freeman B1 Kevins Spacey (Virginia Remix) B2 Morgans Freeman (Fred P Reshape)
RA