Jasper James - Sneaky

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  • グラスゴーのプロデューサーJasper Jamesは、伝説的パーティーSubcultureのレジデントHarriの息子であり、さらにJackmasterのルームメイトでもある。彼の才能が仮に限られたものであったとしても、おそらくエレクトロニック・ミュージックの世界に足を踏み入れていたことだろう。しかし、Optimoによるフロアに焦点をあてたレーベルOptimo Traxxからデビューを果たす今回のEPでは、そうした贔屓目は一切、必要ないことをハッキリと証明している。「Sneaky」に収められたJamesによる3つの作品はどれも、ノリがよく、ヘビーなベースを取り入れセッションしたハウス・トラックとなっており、平日の夜という最も平凡で退屈なときでも遊びに出かけたい気持ちにさせる力を持っている。 中でもベストなのが"V Moog"だ。ドスンとくるクラシックなR&Sスタイルのベースと、響き渡るボーカル、そして転がっていくようなパーカッションを組み合わせた、威圧的で圧倒的なトラックだ。"Listen To My Buttons"ではドラマティックなベースラインを、雷鳴のようなシンバルと情感豊かなパッドに組み合わせ、一方、タイトル・トラック"Sneaky"では、素早く小刻みに動き回る低音や、鋭く音を立てるドラム、そして90年代のボーカルの断片を途方もなくファンキーにブレンドしている。どのトラックも燃え盛る雰囲気があり、デビュー作とは思えないほどの自信に満ち溢れている。本作を締めくくるのはAuntie Floと活動しているEsaとHarriだ。彼らはHillhead Young Team名義で"V Moog"をさらにノリノリでシャープな方向に持ち込んでいる。
  • Tracklist
      A1 Sneaky A2 Listen To My Buttons B1 V Moog B2 V Moog (Hillhead Young Team Remix)
RA