Point G - #4

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  • DJ Gregoryが最近復活させた名義Point Gは、サンプルを多用している普段の彼の作品よりもタフなハウスを提供している。フロアに焦点をあてたヒプノティックな作品は、Ryan Elliottのようなアーティストに与えられた天から贈り物だと言える。Point Gシリーズの第4弾となる本作は、アラーム音の下で轟くいびつなビートによる"Peggy"の抑圧的な雰囲気と、"The Call"や"Have You"のようなファンク成分を混ぜ合わせたアレンジとの架け橋を築こうとするものだ。"The Call"や"Have you"のようなトラックは、リズムの勢いを失うことなく、壁から汗が滴り落ち始める前のパーティー序盤にプレイできる仕上がりになっている。 世の中には多くのタフなトラックものハウスが出回っており事欠くことはないが、ループするリズムに活力を注入するという点において、Mr GやRadio Slaveと共にDJ Gregoryも突出した存在だ。特に"The Alarm"やラスト・トラック"Too Va Oo"で、この点が顕著に表れており、躍動しながら反復するサウンドが交わり合い、予測不可能なボーカルや奇妙なリズム、そして迫力を増すためのシンプルなサウンド・トリックが用いられている。こうしたトラックにはどんなフロアもディープな世界に引き込んでしまうグルーヴがあり、そのグルーヴに浸っているときでさえ、新たなサウンドが挿入されるたびにハッとさせられることだろう。
  • Tracklist
      A1 Have You B1 Peggy C1 The Alarm C2 The Call D1 Too Va Oo
RA