- 本作はSwedes Rudolf NordstromとOscar Wedrenが自身のレーベルKarlovakから1年強の間にリリースしてきたタイトルの6枚目にあたるEPだが、彼らの勢いは一向に衰える気配がなさそうだ。ここに収録された2つのトラックは共に10分弱に渡るサウンド・ジャーニーであり、過去のリリースのように陽気でハウス・ミーツ・ディスコなムードが漂っている。
1曲目の"The Best Sense Is The Nonsense"では序盤、うっすらとしたシンセのエフェクトによって鼓動するリズムに面白みを与えており、優雅にタイミングをずらしたピアノの旋律とスポークン・ワードのサンプルが挿入されることで、歪つなダンス・トラックが仕上げられている。その一方、"Liberace's Fever!（リベラーチェに夢中！）"はそのタイトルが示すとおり、きらびやかな内容になっている。いきなり暴動のようにスタートするトラックは、転がるようなディスコのストリングスが飛び交う中へと展開していき、ボーカルの断片とパーティー感溢れるブラス、躍動感を注入されたベースラインがこだましながら、通常ならマルティグラまで起こることのない騒動にも似た鮮やかな力が与えられている。
TracklistA The Best Sense Is The Nonsense
B Liberace's Fever!