- dBridgeとRadioactive ManによるdBRm。彼ら2人の初コラボレーションである「We Are No-One You Know」がCraig RichardsのThe Nothing Specialから届いた。このレーベルには、Trevino名義のMarcus IntalexやDominik Martinら、ハウスミュージックに手を伸ばそうとしているベースミュージックのプロデューサーをラインナップに迎えてきた歴史がある。しかしながら、レーベル最新作である本EPでは、明らかなハウスミュージックの要素があるのは、タイトルトラック"We Are No-One You Know"のみとなっており、同時にそのトラックは本作のハイライトでもある。伝統を知るものならではのアルペジオシンセと重いキックドラムがマッチしており、ミッドテンポのファンクネスがエレクトロによる催眠性に折り重なり、その結果、どんなジャンルにでも対応可能な仕上がりになっている。
馴染みやすいリズムを用いた"Darnly"は海中を突き進んでいるかのようなトラックで、危機感を煽る低音がトラックのキャラクターとなっている。"Hornsey Rise"はスネアドラム、その一言に尽き、最も崩れたブロークンビーツが打ち付けられている。ここで強調したいのは思いっきりグルーヴしている端整なドラムパートだ。しかしながら、最もプレイされることになるのはAサイド"We Are No-One You Know"となるだろう。
Tracklist A We Are No-One You Know
B1 Darnley
B2 Hornsey Rise