Pev & Hodge - Bells

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  • レーベルボスであるPeverelistの音楽性の根底にある、震えるようなダブ感覚への回帰にともなってか、ここ最近のPunch Drunkからのリリース群は異例なほど瞑想的に感じられる。PeverelistとOutboxxのHodgeの2人のコラボレーションによるこの"Bells"もまた例外ではない。2ヴァージョンが収録されたこのEPは脆いシンセに覆われた目眩のするようなメロディと(そしてもちろん)ベルの音色を中心に構成されている。 "Dream Sequence"ミックスで最も驚きなのは、そのストレートなキックドラムだ。たしかにPeverelistや彼のLivity Soundクルーが以前にも増してハウスへと接近しているのは確かだが、これほど明確な形でハウスへの接近を示しているものはなかったはずだ(おそらく、これはHodgeの仕業だろう)。このミックスでは、すべてが儚くゆらゆらと消え去り続け、中心となるメロディが現れては消え、ベルが不気味に鳴り続ける。"System Mix"は僕らが知っているいつものPeverelistに近い。ダブ・エフェクトが自在に導入され、ベースラインがほとんどすべてを覆い尽くし、ドラム・パターンは崩れてぼろぼろになっている。"Dream Sequence"ミックスほどの荘厳さはないが、その必要もないだろう。プリミティブでありながら、同時にフューチャリスティックさを内包した、Peverelistのディスコグラフィーにおける新たな傑作だと言える。
  • Tracklist
      A Bells (System mix) B Bells (Dream Sequence)
RA