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Actress - Silver Cloud EP
Label / Werkdiscs
Cat # / WDNT004
Released / December 2012
Style / Techno, Ambient, Experimental
Rating / 3.5

この「Silver Cloud」は間もなくリリースされるDarren Cunninghamによる期待の4作目のアルバム『Ghettoville』からの先行カットとなる1枚で、昨年の傑作アルバム『R.I.P』のリリース時点からその存在が話題となっていた。アルバムに先駆けて先行シングルをカットするというやり方は従来から彼が踏襲しているもので、そうしたシングルではアルバムとのある種の共通性を匂わせつつも、アルバムの全体像を容易には掴ませない。ここに収められた3つのトラックが持つムードという点では、ここ最近Honest Jon'sを通してリリースしてきた作品群よりも彼のデビュー作『Hazyville』に近いものの、以前の彼の作品で脈動し垣間見えていたテクノ的な要素はここではかなり希薄となっている。"Silver Cloud Dream Come True"での泡立ち、そして軋んでひび割れるような催眠的シンフォニーでは人工的なガムランのような繊細なトーンがトラック全体で鳴り響き、リズム的な要素は暗示的な部分でしか感じることができない。

後半に現れるクリッキーなガラージ・ビートのおかげでAサイドの"Voodoo Posse Chronic Illusion"はEP中最もビート感の強いものになっているが、それはあくまで相対的なものだ。疲れてよろめくようなそのビートにはスウィング感といったものはほとんど感じられず、まるで暴力的な夢を見ている夢遊病者のようだ。柔らかに爪弾かれるハープのフレーズがループし、トラックの中枢を取り巻くさまな『Rounds』期のFour Tetを彷彿とさせるが、その当時のKieran Hebdenの作品群はトーンという点では牧歌的であったのに対し、Cunninghamのトーンはやはり都市やその郊外を連想させるものだ。あらゆる場所に遍在する都市生活における騒音の情景はロウな電子音として暗示化され、その作品の中景にひびを入れていく。この「Silver Cloud」の内容が『Ghettoville』においてはたしてどのような正当性を以て反映されるのかはまったく予測できない。しかし、『R.I.P』以降の彼の作品の断片からは彼自身が完全に浮世から逸脱している様子が窺えていた一方、ここに収められた3つのトラックの肉体性(グルーヴ)という点から考えれば、次のアルバムはより浮世に戻ったものになりそうだと予測できる。



Words /
Translator /
Kohei Terazono
Published /
Thu, 14 February 2013



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Tracklist: Actress - Silver Cloud EP
01. Voodoo Posse Chronic Illusion
02. Floating In Ecstasy
03. Silver Cloud Dream Come True

Actress - Silver Cloud EP

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