RA.504 Gunnar Haslam

  • Published
    Jan 25, 2016
  • Filesize
    153 MB
  • Length
    01:06:48
  • ニューヨークの新参アーティストによるモダン・テクノ
  • Share
  • Gunnar Haslamはなかなか賢い人だ。素粒子物理学を研究していた時代は、CERNの大型ハドロン衝突型加速器関連の仕事をしており、エネルギー・ベクトルを探すといったことをしていた。彼の音楽にもどこか知的な雰囲気があり、それは特にL.I.E.S.からリリースされたアルバムに言えることだ。例えば、『Mirrors And Copulation』というタイトルはアルゼンチンの作家Jorge Luis Borgesの短編小説、『Tlön, Uqbar, Orbis Tertius』から来ている。 HaslamはNYUの大学院生であった頃にDJやプロデュースを始め、The Bunkerに足繁く通っていた。2013年に処女作である『Mimesiak』をリリースしてからは、まるでダムが崩壊したかのように音楽を止めどなく発表しており、Delsin、Argot、Mister Saturday Night、EfdeminのNaïfといったレーベルからEPをリリースしてきた。Naïfからリリースされたアシッドバンガー、"Overcomplete”は、彼を代表するヒットである。その間、彼はTin ManとRomansというデュオも組んでおり、ライブアクトとしてヨーロッパをもうすぐ回る予定だ。そして来月、L.I.E.S.は彼の3作目となるアルバム『Lebesgue Measures』をリリースする。 HaslamはRA.504を去年の夏にレコーディングしてくれた。スペーシーでアヴァンギャルドなクラブ・トラックをつなげた1時間に及ぶこのミックスは、この新進気鋭アーティストの鮮やかな自己紹介として聞くことができる。 まずは近況報告をお願いします 最近はライブ用のセットアップを見なおしていたところなんだ。ソロのライブと、Tin ManとのRomansのライブのために。今この瞬間としては、昨日作ったアンチョビとカリフラワーのパスタの残り物を食べながら、植物に水をやっているところだ。 ミックスの制作環境を教えて下さい ブルックリンのFort Greeneにある自宅で、タンテ2台とミキサー、そして未発表曲とかCDでしか持ってない音源用にCDJを1台使って制作したんだ。 ミックスのコンセプトについて教えて下さい たいてい俺がやるポッドキャストってゆったりと始まって、どんどん加速していって終わる。今回は勢い良く始まってから、マッシュルームをとってるように脱力感で終焉を迎えたかった。 最近、パリで数ヶ月暮らしていましたよね?そちらで何をしていたのですか? パリのÉcole Normale Supérieure でコンピューターサイエンスの研究チームと音色構造の表現を研究していたんだ。あとウェーブレットと教師あり学習といったテクニックを用いたコード認識システムなど面白いプロジェクトをやったんだ。週末はヨーロッパで沢山ギグをやった。数年前にパリに住んでいたことがあって、前からパリは自分にとって第二の故郷なんだ。今後もっと長期的に暮らすことにするかもしれない。 『Lebesgue Measures』はL.I.E.S.からの3枚目のアルバムとなります。このレーベルのどういったところに居心地の良さを感じますか? 最初に俺の音楽に可能性を感じてくれたのがRon [Morelli]で、それ以来ずっとサポートしてくれた。最初のアルバムは初期音源を集めたコンピレーションに近いものだったんだけど、それからは作品が出来上がるたびに彼に送っていて、面倒なことなくちゃんと出してくれる(プレス工場がどんどん悪い状況に陥っているにもかかわらず)。彼は様々な音楽を好むから、彼には何でも送ることができる。あと、とにかく馬が合うんだ。お互いロングアイランドにルーツがあるからかもしれない。 今後の予定は? Bryan Kasenic、Tin Man、The Bunkerの仲間たちとRomansのショートツアーをやるんだ。Concrete、Berghain、The Pickle Factoryといった場所で公演をやる。あと今年のイベントのスケジュールを調整しているところだ。 リリース面でいうと、来週Delsinから12インチ「Athabaskan Languages」が出て、そのあとはL.I.E.S.から『Lebesgue Measures』が発売される。Romansとしても今後アルバムを出すつもりだし、12インチなんかもそれまでに出すことになるだろう。それ以外には、何枚かソロ・アルバム用の制作をしている。まぁ、相変わらずってとこかな。
  • Tracklist
      Hieroglyphic Being - Lost In Translation - Spectral Sound 21 Brothers - Brothers In Arms - Logistic Records Acid Jesus - Uranium Smuggle - Klang Elektronik Cheap and Deep - Time Stops (Ectomorph Remix) - Modular Cowboy Dettinger - Puma B1 - Kompakt Skee Mask - Larus Canus - Ilian Tape Gunnar Haslam - Athabaskan Languages DJ Qu - Get Sum - Strength Music DBX - Flying Saucer - Accelerate Angel De La Guardia - Blind - Broken Call Records Norman - Windtunnel - Synewave Substance - Relish Bonus - Chain Reaction Jahiliyya Fields - Clear Collar - L.I.E.S. Jeff Mills - Man Made - Axis Autechre - Draun Quarter - Warp Fabrice Lig - Sweet Remembers - Clone Escape Force - L1 - Confused House
RA