RA.495 Youngsta

  • Published
    Nov 23, 2015
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    164 MB
  • Length
    01:11:25
  • ダブステップのパイオニアが見せる器量
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  • Daniel Lockhartはダブステップ界随一の努力家だ。12歳よりDJ活動を行っている彼は、10代の頃、ロンドンのクロイドン区にあるレコード店Big Appleで働ていた経験を持つが、この店は他にArtwork、Skream、Hatchaらを雇い、ダブステップの初期作のリリースも行っていた、シーンにとって重要な店であった。Lockhartは、ダブステップの活動にフォーカスするため、学校を中退したが、その献身的な努力は報われることとなった。ダブステップの歴史を振り返ってみれば、Lockhartのアーティスト名義、Youngstaをあちこちで見かけることができるだろう。名イベントFWD>>に初期から出演しており、『Dubstep Allstars』ミックス・シリーズの初期重要作も手がけている。彼にとってダブステップは生活の一部であり、仲間がどんどんとテクノやハウスへと傾倒していくなか、Lockhartはダークで不穏な、「ダンジョン・サウンド」と呼ばれた伝統的なダブステップのサウンドに忠実であり続けた。その結果、Lockhartはシーンを牽引する存在となり、彼の影響でベテランは変わらず昔ながらのサウンドを、若手はクラシックなダブステップ・ビーツを続々と作り出している。しかし、彼は過去の栄光にすがって自己陶酔に陥ることはなく、純粋主義者でもない。 しかしLockhartは完璧主義者であることは有名だ。人のトラックをプレイする際は、事前にアーティストにハイハットなど細かいサウンドを調整するよう言ったりするほどである。そのこだわり方はDJの仕方にも現れている。彼はすぐに次の曲に繋げたり、盛り上がる部分を早く持って来ようとせず、しっかりと曲を聴かせダイナミックなセットを展開する。今回のRAポッドキャストも良い例であり、Addison Groove、Boddika、Palemanらのトラックから、ディープなダブステップ・セッションへ、安定した手つきと抜群の選曲センスで発展させている。 まずは近況報告をお願いします 最近は頻繁にスタジオ入りして何人かのアーティストと曲を作っていたよ。今はTruthとひとつ、Markee Ledge (Kosheen)ともうひとつプロジェクトをやっていて、Cimmという若手と新曲もできたばかりだ。ここ数ヶ月は曲を仕上げることに専念していたんだ。 ミックスの制作環境を教えてください Corsair、Survivor Stealth、64G USB、DJM900 Nexus、そしてPioneer CDJ 2000 Nexusを3つ使った。Rinse FMのプリレコード・スタジオで録音したんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 『Tempa 100』のリリース時期に合わせて、ミックスを作るのが目的だったんだ。ここのところミックスをずっと作っていなかったから、Rinseのラジオ番組以外で、自分の幅広い好みをショーケースする新しいものが作れてよかった。 多くの人はあなたをダブステップの伝統的な理念と結びつけて考えます。現在、シーンは良好だと感じますか?今チェックしておくべきプロデューサーはいますか? ダブステップ・シーンは縮小し、以前あった巨大な勢いはなくなった。UKではもう流行ってないし、以前のようにお洒落だと思われてない。そのおかげで、最初からシーンに関わっていたDJ、プロデューサーやキーマン、そしてこのサウンドを本当に愛している純粋なファンだけが残った。ダブステップが人気になったころにカネ目当てで関わっていた人達は、他のプロジェクトをやるようになっており、きっとそっちのほうが経済的に潤うのだろう。そして単純に流行っているからという理由でダブステップのレイヴに来ていたお客さんも、今やほかのイベントに行くようになった。 今は沢山、才能のある若手が頭角を表しており、シーンの成長の仕方がまたナチュラルになっている気がする。初期とは違ったスタイルの、素晴らしいダブステップも生まれている。進化しているね。若手も、ベテランDJも、新しいアイディア、スタイルや組み合わせでサウンドを未来へと押し進めている。とてもエキサイティングだよ。 あなたのミックスには、ベース・ミュージックの様々なスタイルのアーティストが幅広く含まれていますが、今もご自身のことをダブステップDJだと考えていますか? きっと、ダブステップをかけなくなったとしても、俺はずっとダブステップDJとして知られてるだろうね。ダブステップで俺の名前が広まったし、俺は間違い無くダブステップをかけるDJだ。この音楽が俺をハッピーにしてくれる限り、かけ続けるだろう。しかし他のベース・ミュージックをかける理由も同じなんだ。そういうサウンドでハッピーになるし、しっくりくるからだ。 今後の予定は? 1月には北米ツアーをやる。あと国内/海外でもっとContactのイベントをやろうと計画している。あとは、すぐにスタジオに戻ってピアノの練習をする予定だ。
  • Tracklist
      Wen - Lunar Tide Cycle Addison Groove - Termite Silas & Snare - Biometric Lux Groove - Five Four Paleman - Like Oh Boddika - Sunbury Sinf Addison Groove - D00pler Joy Orbison & Boddika - More Maim  Addison Groove - Allaby One One One - A (Vocal) Markee Ledge - Underground Rail Road LX ONE - Signal Fire  Indiji - Ancient Culture D Bridge - Fashion Dread Karma - Heal Youngsta - Destruction  Amit - Fatty Batty Nomine - Blind Man  LSN - Fear & Love AxH - Numbskull  Seven - Shaker SP:MC & LX ONE - Hunted  Amit - Daaku AxH - Gem Tone  Commodo, Gantz & Kahn - Crystal Collect  Skream - Midnight Request Line
RA