RA.463 Nick Hoppner

  • Published
    Apr 13, 2015
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    158 MB
  • Length
    01:08:48
  • Ostgut Ton代表の才人が放つ、スーパー・スムーズ・ハウス
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  • Nick Höppnerが多くを達成してきた人物であることは、経歴を見ればすぐに解る。例えば、彼はPanorama Barのレジデントであり、同クラブのレーベル、Ostgut Ton所属の人気アーティストでもあり、同レーベルのマネージャーをもう何年も務めてきた。しかし彼を非凡な存在にしている最大の特徴は、言葉で表すのが難しい。強いて言うならば、それは彼の誠実さである。DJとしてもプロデューサーとしても、Höppnerのサウンドには、ダンス・ミュージックで稀に見る程の素直な感情が表現されているのだ。それは、天高く舞うような、ほろ苦いメロディーに溢れた彼のニューアルバム、『Folk』で顕著だ。またそれは、例えばUnderworldの"Two Months Off"などを引っ張り出してかけているときの彼のDJセットでも感じることができる。彼は音楽を通じて全てを赤裸々に曝け出す男である。それはまた、自身のクラブでのDJスタイルを忠実に再現したとHöppnerが語る、今回のRA.463でも同じだ。 制作環境を教えてください 3月上旬のとある午後にBerghainで録ったんだ。Rane MP-2016ロータリー・ミキサーと、Technics SL-1210MK2を2台、そしてPioneer CDJ-2000 Nexus 1台だ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 過去に作ってきたミックスはたいていAbletonでやっていて、通常のDJでは出来ないようなミックスを作ることが楽しいと感じていた。今回は考えを改め、普段のDJを忠実に再現するという逆の発想でやってみたんだ。ミックスはワンテイクで録り、その後に一切手を加えていない、100%ライブテイクだ。録った時点でまだリリースされていなかったDJ QuとLawrenceのトラック以外は、全てヴァイナルだ。最近プレイしているセットをそのまま表したかったのと、最近のリリースをショーケースするものにしたかった。だからレコードバッグに入っていたものからセレクトしたんだ。中でもよりディープでハウス寄りな12インチを選んだね。あと、個人的に名曲だと思う曲 ("Total Science"と"Needs")を入れた。 『Folk』はあなたにとって初のソロアルバムです。どういった制作プロセスになりましたか?制作期間は?また、一番難しかったのは? 実際の制作期間は解らないよ。5、6ヶ月ぐらいだろうか。2014年の頭に制作のために時間を作ったんだ。良い調子で進んでいたんだが、6週間ぐらい経ったころ、父が待機的手術のために入院した。それが最悪の事態になり、2ヶ月間集中治療を受けた結果、4月上旬に亡くなったんだ。これはハンブルグで起きていたことだから、俺は行ったりきたりしていて、スタジオに入ってる時間がなかった。もちろん、どっちにしろ制作をしているような気分ではなかったんだが。夏には制作を再開する気になって、すぐに何曲かできた。そのときにアルバムの方向性が定まったんだ。最も大変だったのは、それぞれの曲を完成させることだね。アイディアを思いついて曲を始めるのは簡単なんだが、仕上げるのは大事だが退屈な作業なんだ。あとミキシングはいつも時間がかかる。苦手なんだ。 今後の予定は? Ostgut Tonから出す、俺のアルバムのリミックスをThe Black Madonna、Aardvark、Liit、Hervaらからもらったところで、今年の夏後半に発売する予定だ。あと最近はツアーをたくさんしている。3、4日以上連続で家にいることがほぼないよ。時間があるときは家族と過ごして、スタジオに入って、DJセットの準備をしている。
  • Tracklist
      Earthen Sea - Beat 13 - Lovers Rock Lawrence - Chez Dupont - Dial Madder Modes - Myth Of The Muses - Millions Of Moments Tominori Hosoya - Chihiro - Soirée Records International X - X B1 - No label - RHD-X Die Roh - Xm 11 - Black Venison DJ Qu - SS1 - secretsundaze Fantastic Man - Donkey Punch - Fine Choice Records Tambien & Tiago - A1 - Public Possession/Interzona Total Science - Sweet Potato - Skindeep Keith Worthy - Leftfield - Aesthetic Audio DJ Sprinkles + Mark Fell - Insight - Comatonse Recordings Scott Grooves - Movin' On - Modified Suede Recordings Needs - Piano Groove - Needs Music
RA