- UNO関連アーティストが届ける激しいテクノ
- AquarianのデビューEPには、スペシャルな瞬間がある。それは、"Motherisk"の獰猛なテクノビートが、とつぜんアーメンブレイクで粉々にされる展開だ。ジャングル・リバイバルが起きている現在、それは特別驚くことではないかもしれないが、現在のダンスミュージックにおける大きなトレンドを、Chris Leungは2012年の段階で予見していたのだ。その後、リリースした「Fan Death」では彼のダークなテクノ・テクスチャーがフットワークと組み合わされていた。最新作のセルフタイトルEPでは、彼はダークなジャングルやピーク期のドラム&ベースを取り入れている。天高く飛ぶReeseベースラインや、前作よりも凶暴なブレイクを兼ね添えた「Aquarian」は、アグレッシブなダンスミュージックと近未来的なサウンドデザインを好む彼が届ける、スタジアム級のテクノ作品だ。
今回のLeungのポッドキャストを聞けば、このアプローチは彼のDJでも同じであることがわかる。RA.438にはGraze、Akkord、AnD、Prisらの攻撃的な楽曲が盛り込まれており、最後には自身のブレイク重視なマッドな曲で締めくくられている。
近況報告をお願いします
この前カナダで感謝祭があったんだ。毎年うちでは夕飯に友達を呼んで七面鳥を食べるんだ。今は、残り物でシチューを作っているよ。ターキー、人参、タマネギ、セロリ、トマト、クミン、チリ、赤ワイン、塩、こしょう。
ミックスの制作環境について教えてください
ブルックリンのアパートメントと、近所のカフェ何軒かで制作したよ。Ableton Liveとヘッドフォンを使った。
ミックスのコンセプトを教えてください
このミックスは僕の音楽の好み、特にテクノ系の好きなサウンドを集めたんだ。後半は普段クラブでよくかけているようなものだ。グライムも少し入れてみた。
ジャングルやドラム&ベースはあなたの新作に大きく影響を与えたようです。あなたはドラム&ベース・ヘッズですか?最近のシーンはフォローしてますか?
「ヘッズ」まではいかないかな。でも好きだし、影響は受けている。シーンはなんとなくしか追いかけていないが、たまに掘りに行くよ。
このサウンドがなぜこれほどテクノと相性が良いのだと思いますか?
ルーツが近いのを除くと、ジャンルのダークな一面はテクノと相性が良いと思う。テクノのミニマリズムと(初期)ジャングルのマキシマリズムの組み合わせには面白い緊張が生まれると思うんだ。
今後の予定は?
新作を出す準備を進めてるのと、ルームメイトとのオーディオ/ビジュアル・ライブの作り込みだ。彼はプロジェクション・マッピングや照明デザインを手がけてる人なんだ。あとこのシチューをこれから食べる予定。
TracklistGraze - Thundare
Barker - Like An Animal (Chrome Fist VIP)
Akkord - Typeface
AnD - Lights Down
Sigha - Scene Couple
Gingy - Fukushima
Pris - Dust
Aden - Move
Kamikaze Space Programme - Leyland Daf 45
Aquarian - SOMA
Clouds - Blood Skating
Objekt - Balloons
Pearson Sound - Quivver
Distal - The Jaws of Deltroy (Aquarian Edit)
Aquarian - Tarp2