- 新人キー・プレイヤーによる重厚なテクノ・ミックス
- Shiftedは、テクノ以外のジャンルで名高いキャリアを持つアーティストの別名儀であり、未だこのアーティストの正体は明らかになっていない。そして彼の匿名活動は功を奏しているようだ。これまでの功績との比較よりも、ここ12ヶ月で発表されたリッチな質感の作品に関する話題がつきないのだ。Luke SlaterのMote-EvolverからのデビューEP「Drained」を皮切りに、Our Circula SoundやSyndrome Z といった有望テクノ・レーベルからも作品を発表し(彼は、VentressともレーベルAvianを始動)、今年4月にはMote-Evolverよりデビュー・アルバム『Crossed Paths』をリリースしている。
トラックリストから見ても分かるように、ESPとDamon Wildによる名曲から若手アーティストROD、Markus Suckut、そしてRødhådによる作品まで、Shiftedの興味が垣間みられるテクノ一色のセットになっている。
このミックスの制作環境について教えてください。
普段クラブでプレイする時はヴァイナルとCDしか使わないんだが、今回のミックスはAbletonを使って仕上げた。ナチュラルなセットにしたかったから、下準備もあまりせず、セッションのような形で仕上げ、まとまったものに少し編集/修正を施したミックスだよ。
このミックスについて何か特別なアイディアがあれば教えてください。
クラブでのセットをそのまま表現したミックスだ。自分の新しい作品から、あまり知られていない昔の作品までを収録したんだ。
Luke SlaterのMote-Evolverには、どういったきっかけで関わっていったの??
Mote-Evolverのレーベル・マネージャーのHeidyと知り合いで、彼女が以前fabricで働いていた時に知り合ったんだ。何かの拍子で再びコンタクトを取りはじめて、彼女がMote-Evolverのマネージメントをやっていると教えてくれた。彼女に音源を送って、それをLukeがチェックしたんだ。最終的に気に入ってくれて、その中の1曲をShiftedの作品としてリリースしたんだ。
多くのレビュアーが『Crossed Paths』のサウンド・デザインについて指摘していました。サウンド・デザインへのこだわりは、あるのでしょうか?
僕が苦手とするサウンド・デザインに色々な人が興味を抱いてくれたのは興味深いね。他の人に比べて、とても早く作業を終えてしまうし、スタジオで1つのサウンドに何日間も試行錯誤するような忍耐も無いんだ。何度も音楽制作をすることで、何か特別なものが潜むサウンドを作る技術を自然と学んでいった結果だと思うよ。こだわりすぎのプロダクションは、あまり好きではないんだ。むしろ、どこかラフでありながら個性のあるサウンドに惹かれる。
今後の予定は?
前述したプロジェクト以外だと、ツアーを行なっているよ。あと第2弾目となるアルバムの制作を考え中なんだ。リミックスも何曲か完成させないといけなくて。1年に2回、12インチのハンドプリントを行なっているAvianもきちんとしたレーベルとして始動させようと考えているよ。あとは、プロデューサーや友達と一緒にプロジェクトを行なう予定だよ。ギターとボーカルを取り入れるよ。
TracklistPrurient - Mask Of Roses - Hospital Productions
Ancient Methods - AM - 1 A1 - Ancient Methods
Production Unit - Broken20.1 - Broken20
SHXCXCHCXSH - kxxkxxxkkxx - Semantica
NX1- NX1_02_004 - NX1
Terrence Fixmer - When The Sun - Electric Deluxe
Rodhad - Thoughtcrime - Dystopian
ROD - HGB - CLR
Damon Wild - Linear - Synewave
Markus Suckut - False
Reeko - Segmento 1 - Ella
Truss - Beacon - Our Circula Sound
Forward Strategy Group - Labour Division - Perc Trax
Roberto - Stepping Stones (ROD Remix)
Alexander D'niel - Klona (Truncate Remix) - EarToGround
Shifted - Suffocate - Mote-Evolver
ESP - Idiom