RolandがSYSTEM-100 PLUG-OUTを発表

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    Fri, Aug 28, 2015, 08:06
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  • 1975年に発売されたセミ・モジュール式のモノフォニック・シンセが現代の技術で再現。
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  • Rolandが、最新製品としてSYSTEM-100 PLUG-OUTをリリースした。 本機は、同社が1975年に発表したモジュラー・モノフォニック・シンセSYSTEM-100を、ACB(Analog Circuit Behavior)により部品レベルで解析し、完全再現したものだ。Rolandによると、新しいSYSTEM-100は「単なるオリジナルの再現ではなく、高い実用性を兼ね備えた改善」も施されているとのこと。オリジナルのModel 101シンセサイザーとModel 102エキスパンダーは、2つのオシレーター、2つのフィルター、リング・モジュレーター、S&Hなどをひとつのインターフェースで使えるようになっている。もちろん、シグナルの流れを変更したり、パッチングにより各パラメーターを調整することもできるほか、14x15ルーティング・マトリクスにより、直感的にパッチングを行うことが可能だ。そして、他のPLUG-OUTと同じように、2つのADSR(VCF、VCA)、そしてパターン・ジェネレーターとしても最適なSCATTER機能を備えたアルペジエーターを搭載。6つのステップ設定を備える6つのアルペジオ・タイプにより、様々なパターンを生成する。モジュレーション・インプットを持つフェイザーは、リヴァーブやディレイと共にSYSTEM-100のシンセサウンドに最適なエフェクト・セクションを形成している。 また、本機はVSTやAU対応のDAWで使用することができるほか、同社のSYSTEM-1 / SYSTEM-1mと共に使用することで、シームレスな統合とユニークな機能を活用することが可能。例えば、コンピュータとSYSTEM-1 / SYSTEM-1mを接続すれば、SYSTEM-100を操作するのに最適なコントローラに早変わりする。また、プラグアウトすることでSYSTEM-100ソフトウェアをSYSTEM-1 / SYSTEM-1mへインストール。コンピュータを必要とせず、あたかもSYSTEM-100を単体のハードウェアとして使うことができる。更に、SYSTEM-1mを使えば、SYSTEM-100を含め現在RolandがリリースしているPLUG-OUTを使って、物理的なパッチングによるサウンド・メイクが可能。「まさに現代版のセミモジュラー」であると、同社はコメントしている。 RAのテックエディターJordan Rothleinが執筆したRolandの特集記事はこちらからチェック。 SYSTEM-100 PLUG-OUTは、現在Rolandのウェブストアにて販売中。価格は¥25,920(税込)だが、SYSTEM-1 / SYSTEM-1mをお持ちの方は優待価格にて購入可能とのことだ。
RA