新たな音楽プラットフォームQratesがローンチ

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    Fri, Apr 24, 2015, 06:44
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    Resident Advisor
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  • 独自のファンディングシステムによるレコードのプレス製造・販売及びデジタル配信を融合したサービスが登場。
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  • 本日4月24日(金)、音楽配信サービスWasabeatを運営するトウキョウ・デジタルミュージック・シンジケイツ株式会社(TDMS)が、新たな音楽プラットフォームとしてQratesをローンチした。 近年アナログレコードの価値が再発見され、USやUKではヴァイナルの売上げが急速に伸びている。その一方で、レコードプレスをオーダーするには最低300枚程のまとまったロット数での工場への発注や強力な流通のパートナーが必要だ。更に、少ロットのオーダーでは製造単価が上がってしまい、アーティストや音楽レーベルには収益が戻りにくいビジネス構造があり、結果として継続的な製造販売については諦めざるを得ない現実がある。 そこでTDMSでは、アーティストがストリーミング配信やダウンロード販売を使い、ファンに先に作品を聞かせながらレコードの予約を募集する事で100枚からの少ロットでもプレスオーダーができ、募集枚数の完売時には収益も受け取れる独自のファンディングシステムとしてQratesを開発。この新たなプラットフォームにより、アーティストはプレス製造にかかる費用や在庫リスクを気にせず、ファンの手元に直接レコードを届ける事が可能となる。サービスの基本利用料は無料となっており、プロジェクトが成立した時のみに差し引かれる手数料15%以外は、全てアーティスト/レーベルへと支払われるとのことだ。更に、ジャケットやラベル等アートワークの発想に最適な3Dデザインツールや、製造枚数や販売単価などをシミュレーションしながらビジネスをコントロールできるマネージメント機能を搭載。言語は日本語と英語に対応、コストはUSドル、日本円、ポンドで換算されるため、世界のどこからでもこのプラットフォームを活用することができる。現在第1弾プロジェクトとして、国内の若手クルーTrekkie TraxのCarpainterによる初のレコード作品「Digital Harakiri」が発売中だ。Qratesの全詳細は、こちらのオフィシャルサイトチェックしてみてほしい。 尚、TDMS代表のYong-Bo Bae氏はMusicman-NETインタビューを受け、Qrates構想のきっかけやサービスの詳細、今後の展開について語っている。
RA