ドイツの議会、GEMAに対する抗議を却下

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    Wed, Nov 7, 2012, 09:35
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    Resident Advisor
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  • 6万人の署名が集まったにも関わらず、連邦議会は行動を起こさないと発表
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  • ドイツ連邦議会は、音楽著作権管理団体GEMAに対するオンライン請願書に6万人の署名が集まったにも関わらず、行動を起こさない事を発表した。 BLN.FMによると、ドイツの国務長官Max Stadlerが、署名活動の支持者はGEMAと直接交渉するべきだと発言した模様。8月に始まった反対運動は、クラブやフェスティバルにおける、GEMAの楽曲使用料の値段設定の仕方に関してであり、イベントで使用される楽曲の権利を全てGEMAが保有しているという前提の上に決定されている"GEMA Presumption"を抗議するものだ。この決定方の理由としては、イベントでかかる曲のどれがGEMA所属アーティストの作曲で、どれがそうでないかを定めるのが難しすぎるという事実が挙げられている。それがゆえに、GEMAはクラブの規模やイベントの開催時間を元に使用料を判断し、音楽の内容は把握していないのが現状なのである。 このGEMAの方針は不平等だと過去に指摘されている。ベルリンのクラブ委員会はベルリンのクラブでかけられている音楽の調査を行い、GEMAに未登録の楽曲が最大で全体の35%にまで及んだことを発表した(ドイツの左翼党が、この数値が5%以上の場合GEMAの方針は不平だと指摘)。 しかしながら連邦議会は、この方針が完璧ではない事を認めながらも、レコーディングアーティストの権利を守る事が最重要であるとのGEMAの主張に同意し、他の方法では複雑になりすぎてしまうと判断した。
RA