なかでも最も印象的だったのは、数ヶ月前に彼がBerghainで披露したオープニング・セット。アンビエントやポスト・パンク、インダストリアル、古いシカゴ・ハウスなど、沢山のセレクションとスタイルをゆっくりと、しかし完璧に繋ぎ合わせて、徐々に普段のBerghainにふさわしいハードなサウンドで満たしていったんだ。中でも、彼がThrobbing Gristleの"Hot on The Heels of Love"をプレイした時には完全にやられたね。僕が彼に魅かれる理由は、テクノ以外の部分も含めたその音楽性に共感しているからなんだけど、この時のセットはまさにそれを証明していたと思うんだ。
2011年のFreerotationでの彼のセットは、John Coltraneの曲に彼独自のクラシックなテクノ・スタイルをブレンドしてまったく新しいアイデアを見せてくれた。彼のDJにはいつもインスパイアされるし、同時にエナジーを与えてくれる。僕のリスナーとしてのキャリアにおいても、彼がWarpやFabricから発表したミックスが重要なキー・ポイントになっているよ。彼の『10 Years of Birmingham Techno』は間違いなくその一時代を余すところ無く切り取った決定版だと思うし、現在主流となっているサウンドにも大きな影響を与えているよね。