ブラジルという国はエレクトロニック・ミュージックの新世界におけるひとつの大きな希望であり続けてきたが、当地におけるエレクトロニック・ミュージックは長らく苦戦を強いられてきた。それが今では実際のマーケット規模から証明されるように、ブラジルはすっかり「エレクトロニック・ミュージックの国」となった。とはいえ、このマーケット統計はRio Music Conferenceのオーガナイザーがはじき出したデータによるものなので、多少楽観性が含まれていると考えるのが妥当かもしれないが。少なくとも、ブラジルは南アメリカで最もエレクトロニック・ミュージックが急成長している国だということは間違い無さそうだ。
最近わたしはブラジルを訪れ、当地のシーンが非常に調和のとれた状態であることがすぐに理解できた。わたしが最初に訪ねたサンパウロにあるD-Edgeはそのライティング・システムでも有名なクラブで、ここ10年ものあいだサンパウロのクラブ・カルチャーの中心であり続けている。サンパウロからさらに南へ向かうと、サンタ・カタリーナの街にはWarung Beach Clubもある。わたしは10日間にもおよぶRio Music Conferenceの後半にも参加する機会に恵まれたが、このカンファレンスは南アメリカ版のADE(Amsterdam Dance Event)にも匹敵する規模と活気があった。