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RA Poll: Top DJs of 2012
RA Poll: Top DJs of 2012

読者投票による今年のトップDJ100人

Bix Jambox by Jawbone
読者の声を元に行われる、毎年恒例のResident Advisor Top DJ poll。RAに登録しているメンバーが投票するこのPollは、自分が好きなDJを世界各地中から選び、それを反映するものだが、今年はルールを少し厳しくし、これまでの体験というよりも、“今年”体験した中でベストだったDJに投票してもらう為、選択肢は各RAメンバーの2012年のイベントダイアリーに載っているDJに限定した。

その結果、今年は大改革が起き、新たな1位が生まれ、今年のライジングスターの1人がtop20に食い込むことになった。ニューカマー達がこれまで上位にいたベテランのガードを崩し、それによって順位がかなり上がったDJや、逆に下がったDJが生まれることになった。読者によって選ばれた2012年のトップDJ100人を是非確認してもらいたい。



David August「DJは僕の仕事だよ」今年の2月David Augustはそう語ったが、このDiynamicのニューカマーは今年を通じてヨーロッパ中を飛び回り、その「仕事」をいとも簡単にやってのけた。
Margaret DygasほんのわずかのDJしかできないであろう巧みなテクニックを駆使しプレイするMargaret Dygasは今年、新作のレコードをプレイすることはあまりなかった。熟考されたプログラミングと最高のミキシングスキルは、彼女が最高のミニマルアーティストであることを物語っている。
87. Agoria
Next @ 909

DuskyこのUK出身のデュオDuskyの制作スケジュールは今年多忙を極めたが、その努力は実ったと言えよう。メロディアスなハウスが収録された12インチ群をリリースし続け、彼らは瞬く間にUKアンダーグラウンドの人気者となった。
DJ Sneak2012年、ハウス界のギャングスタことDJ Sneakは様々な論争問題を巻き起こしたが、それよりも大事なのは、彼のトレードマークの跳ねるハウスビートを彼が維持してくれたことだろう。
HeidiJackathonは続く: 春はマイアミ、夏は大動員のフェスティバル、そして今秋はマンチェスターのWarehouse Projectを大きく盛り上げるなど、Heidiは2012年の最も大きなステージでのアクトを務めてきた。
Gerd Janson
Gerd Janson: Todd、僕ランクインしたの!?
Todd L. Burns: そうだよGerd、やったね、おめでとう!
Gerd Janson: ということは、僕はもう「DJの中のDJ」では無くなったってことかい?
HuxleyHuxleyのトラック"Let It Go"は、彼を瞬時に2012年のスターに押し上げたが、彼のプレイがMKやMasters at Workなどの初期メインストリームハウスが中心であることに変わりはない。
The Martinez Brothers The Martinez Brothersは元々ディスコ的なプレイスタイルで知られていたが、多忙を極めた今年のイビサで、彼らが時代とジャンルを飛び越えたDJセットを披露できることが証明された。
DVS1アメリカ出身のDVS1Berghainを始めとする世界各地で披露した強烈なDJセットは、自身の順位を昨年より40位引き上げることになり、彼のテクノ界のトップDJとしての位置を確かなものにした。
Mano Le ToughMano Le Toughは今年初めてランクインしたが、そのエモーショナルなハウスプレイに導かれ、新人としてはかなり好位置につけることができた。
Next @ Pan-Pot

Todd TerjeInspector Norse”のヒットによって、Todd Terjeの縦横無尽なDJセットを聴きたいという要望は例年以上に高まったと言えよう。
Kerri Chandler2012年のKerri Chandlerは自身のサウンドには非常に大きな影響力があることを改めて証明したが、Circo LocoのレジデントDJとしての活動で、彼は誰かに模倣されることもあるが、決して代わりがいない唯一無二の存在であることを証明した。
Levon VincentLevon Vincentは時と共にそのオリジナリティ溢れるサウンドの深淵へと突き進んでいる。印象主義的で冷涼だが、ソウルフルな彼のサウンドは磨きがかかる一方だ。
BicepBicepは今年レーベルを始動させ、またトレードマークである90年代風の甘いヴォーカルハウス磨きをかけたことで、ようやくブレイクを果たすことになった。
Blawan今年、Blawanほど騒動を起こした者はあまりいない。乱暴アナログテクノを凶暴な形で追求するそのサウンドで、今年初めてランクインを果たすことになった。
Next @ Luciano

Dyed SoundoromDyed Soundoromは今年、ロウでブギーなテックハウスを武器にDanShonkyと共に自身のレーベルApolloniaを掲げ、世界中を飛び回った。
Scuba
20. Scuba
Next @ Scuba
目覚ましい活躍をするレーベルボス兼プロデューサーであるScubaことPaul Roseは、今年遂にビッグネームの仲間入りを果たした。DJは完全なテクノセットへと変化したが、それはどこかぶっ飛んだ、トランスの影響を受けたようなもので、ヘヴィーなメロディと、大きなブレイクを組み込んだものだ。また今年のDJスケジュールは、イビサデビューを飾るなどまさにノンストップと言えるもので、彼のトラック群の人気を反映したものになった。

Joy Orbison
制作面で過去最高に忙しい1年を過ごしたPeter O'Gradyだが、今年Top20入りを果たしたのは、DJとしての評価によるものだ。ロンドンのトップDJ伝統のスピーディーなミックスとフロアをロックしようとするそのパワー、そして未発表のシークレットウェポンの数々がフロアを最高潮へと導き続けている。

Sasha
18. Sasha
「僕たちの人生で最高の夜だったかもしれない」先日ロンドンで行われたSashaの8時間セット8時間セットを聴きに行ったある人がこう言った。20年以上のキャリアを持つDJが、未だにこうした賞賛を受け続けているのは驚くべきことだが、これは彼のハードワークによる賜物と言えよう。自身のレーベルLast Night On EarthとイビサでのレジデントパーティーNever Say Neverに力を入れ続けているSashaは、ミックスシリーズ『Involver』の次作のリリースの準備も進めている。彼の時代がこれからも続くことに期待したい。

Âme
17. Âme
共に10年以上のキャリアを誇るKristian BeyerとFrank Wiedermannが、今年突如トップ20へと躍り出たのは面白い話だ。これはBeyerがDJ、そしてWiedermannがライブと別々に活動していることに起因している可能性があるが、単純に彼らの大仰なハウスが人々の心を捉え続けているからかもしれない。いずれにせよ、Âmeは例年以上の好調を保っており、それが今年の結果に跳ね返っている。

John Digweed
4台のCDJを同時に操ったミックスを披露できるDJの数は多くないが、John Digweedはそれを実現できるDJの1人だ。この素晴らしいスキルは、彼を未だにトップDJの1人であることを証明しているだけではなく、彼が過去の栄光にすがることなく活動しているということも証明している。また、自身のレーベルBedrock Records、そしてビッチリと埋まったDJスケジュールを見れば、まだまだ彼にリタイアする気が無いことが理解できるだろう。

tINI
15. tINI
tINIは今年初めてトップ20へランクインした。我々は昨年、彼女がDesolatのボス、Loco Diceの影から抜け出しつつあると評価したが、今年はまさにその通りとなった。tINIの繰り出すストレートで魅力的なパーカッシブなハウスセットへの評価の高まりが急速に彼女をDesolatから引き離し、自分だけでメインゲストを務めることへと繋がっていった。

Marcel Dettmann
Marcel Dettmannは天賦の才が備わっているDJの1人だ。黙々とレコードを選びながらたまに笑顔を見せ、まるでスウェーデンのメタルバンドのベーシストを想起させるようなDJブースの彼の佇まいは、その実用性を究極まで追求したDJプレイを補完している。つまり、言うまでもないが、彼が世界中に愛され、世界最高峰のクラブのひとつでレジデントを務めている理由はそのDJプレイにあるというわけだ。その愛想の良さと大胆不敵さが同居する彼のルックスが評価の低下に繋がったわけではない。

Eats Everything
数年前に音楽の道を諦め、建設業者への道へ進もうとしていたEats Everythingだが、今年ブレイクを果たし、新人として最高位のランクインを果たした。ブリストルにベースを置くこのDJが今夏様々なフェスティバルで披露した、観客第一のDJセットを聴けば、納得がいくだろう。2013年には新レーベルをスタートさせるEats Everythingはバウンシーでローエンドなハウスでシーンに旋風を巻き起こし続けるだろう。

Art Department
シングル1曲を大ヒットさせれば、大きなギグを数本得ることができる。しかし、その状態を維持するには大変な労力が必要とされる。Kenny GlasgowとJonny Whiteのブッキングスケジュールは、 Crosstown Rebelsクルーと一緒にブラジルから香港、そしてメキシコ(12月21日)までギッチリと埋まっており、ヒット曲"Without You"が彼らの実力のほんの一部に過ぎないことは明らかだ。

Marco Carola
今年はイビサにとって変化の年だったが、Marco CarolaがCocoonを離れAmnesiaで彼自身のパーティーを始めたのは大きなニュースだった。このイタリア人DJ/プロデューサーの新たな挑戦は当初リスキーかと思われたが、シーズン終盤には間違っていなかったことが証明された。Carolaのファンはエレクトロニックミュージックシーンの中で最も忠実であり、彼のプレイを聴く為なら巨大なクラブ(そして世界中のあらゆるヴェニュー)を埋め尽くしてしまうのだ。

Maya Jane Coles
2011年最もエキサイティングな新人として登場したこの若いハウスプロデューサーは、今年はPanorama Barやアメリカで行われたメインストリームのEDM系フェスティバルでプレイし、またDJ-KiCKSのミックスも担当するなど、もはや世界を手中に収めたと言っても過言ではないだろう。彼女の成功の鍵は、彼女のポップな感性とパーソナリティにある。彼女が何をプレイしようと、いつだってそれはMJCの音となるのだ。

Tale Of Us
Tale Of Usは今年、いくつかのリミックスワークを除いては何もリリースしていないが、それにも関わらずランクインを果たした。今年トップ20圏内へ舞い戻ったという事実は、彼らのポップ性の強度と異常とも言えるハードワークを証明している。現段階で100曲以上をストックしているこのイタリア人デュオが本格的に世界制覇に向けて始動する日が待ち遠しい。

Ricardo Villalobos
我々はRicardo Villalobosがランクインすることを当然のことだと思ってきたのではないだろうか?毎年上位 ートップではないにしろー にランクインする彼が我々に衝撃を与えてくれるDJであるという事実はもはやクリシェにさえなりつつあるが、2012年、その理由を我々は改めて思い出すことになった。人で溢れかえるフェスティバルのステージやイビサのテラスで、Villalobosはこれまで以上にビッグネームとして君臨し、そして Perlonで久々の快作をリリースや、fabricのレジデント10周年記念パーティーへの出演などにより、彼はその名声に更なる磨きをかけ、また自分がその名声にふさわしい存在であることを力強く我々に訴えかけた。

Loco Dice
今年のマイアミで行われたUltra Music Festivalで、Loco Diceは日中の早い時間にフェスティバルの中で最も小さなステージのひとつでプレイしていたが、だからと言って彼の勢いが止まることはなく、またその場にいた観客は一瞬たりとも逃すまいと、食いつくように聴き入っていた。これが彼を彼たらしめている特徴と言えるだろう。Loco Diceは強烈なハウスやテクノを、場所を問わずその場に応じたサウンドへ変化させることができるDJなのだ。

Jamie Jones
もし2011年が、Jamie Jones、そしてHot Creationsにとって台頭の年だったと言えるのであれば、2012年は強化の年と言えただろう。JonesとHot NaturedのパートナーLee Fossが去年から仕掛けた新しい流れは、今年も様々な方面でその勢いを示した。2人の手がけた"Benediction"はUKシングルチャートを駆け上り、イビサのDC-10でホストを務めたパーティーParadiseは、大成功に終わった。また彼らのトレードマークである、80年代に影響された重心の低いハウスは、全世界中のレベルでプレイされ続けた。

Ben Klock
Berghainの顔とも言えるBen Klockにとって、2012年はベルリンの外へ進出を果たす年となった。複数アメリカツアーなど、これまで以上のハードなDJスケジュールをこなし、またFabricのMixシリーズを手がけたことで、今年はロケーションだけではなくファンも新規開拓することに繋がった。ハウス的なアプローチの洗練されたテクノのロングセットが持ち味の彼が今年この位置につけたのは当然と言って良いだろう。

Maceo Plex
Maceo Plexにとっての2012年は、今まで受けてきた賞賛が形となって返ってきた年であり、彼は世界各地でのフェスティバルへの出演、自身のレーベルEllum Audioの発展、そしてDanny Daze.とのエレクトロ風プロジェクトJupiter Jazzの活動などに多くの時間を費やした。自称「人間とは思えないほどの多作家」である彼にとって、来年は今年掴んだチャンスを更に活かす年になるだろう。

Dixon
03. Dixon
今年のDixonは、Spaceのテラス、人で溢れかえるPanorama Bar 、またはInnervisionsのニューシングル"Howling"を初披露したBoiler Roomなど、場所を選ばずフロアを熱狂させてきたため、オフィシャルDJ Mixのリリースもなく、リミックスも数える程しか発表しなかったにも関わらず自身過去最高の順位につけたのは当然の結果だろう。

Richie Hawtin
今年Richieが新しいコンセプトの元にSpaceで開催したニューイベントENTERは、イビサ史上最も鮮烈なデビューを飾ったと言ってしまって良いだろう。木曜日の夜になれば、満員のクラブに日本酒、ミニマリスティックなアートワーク、そしてテクノが持ち込まれた。また、今年はアンダーグラウンドなダンスミュージックを広めるためのツアーCNTRL: Beyond EDMもスタートさせてLoco Diceと共に北米を回るなど、Richieにとって2012年は例年以上に多忙を極める年になった。

Seth Troxler

この日がいつか来ることはわかっていた。高校の卒業式の週にPanorama BarでプレイするDJには明るい未来が待っており、魅力的なキャラクターが備わっているDJがブレイクする日は近いということなのだろうが、運命付けられていたわけではない。Seth Troxlerが今年1位を獲得したのは、彼自身の努力によるものと言ってしまって良い。共同創設者であるVisionquestはダンスミュージック界でも最も愛されるレーベルDJチームで成り立つ 。ソロDJとしてもアンダーグラウンドさを保ちつつ、更に大きな観客数を持つ場所で出演し続ける。Ultra Music FestivalでレコードバッグにAnalog SolutionsやAnthony 'Shake' Shakirを他に誰が入れているだろうか?

決してDJスケジュールを埋めきっていたわけではないが、今年の彼はこのリストに挙がっているどのDJよりも数多くのギグをこなし、音楽的そして人間的な楽しさを全員に与えてきた。彼のような人気を得れば、それなりに誹謗中傷も生まれるものだが、1位を獲得したという事実が示す通り、Seth Troxlerは愛さずにはいられないDJなのだ。

Words / RA
Published / Tuesday, 04 December 2012


BIG JAMBOX by JAWBONE


Photo credits /
97. David August at Sankeys, Ibiza - Igor Ribnik
93. Margaret Dygas at The Nothing Special, New York City - Yuliya Skya
89. Dusky at Hidden, London - Sophia Whitfield
83. DJ Sneak at DC-10, Ibiza - Jess Summerson
80. Heidi at Factory 7, London - Sophia Whitfield
75. Gerd Janson at Corsica Studios, London - Daddy's Got Sweets
70. Huxley at Village Underground, London - So Hasegawa
63. The Martinez Brothers at Tenax, Firenze
58. DVS1 at Eleven, Tokyo - Erica Symonds
53. Mano Le Tough at Electric Minds, London - Daddy's Got Sweets
49. Todd Terje at Corsica Studios, London - Anomalous Visuals
42. Kerri Chandler at The Warehouse Project, Manchester - Eleonora Cecchini
38. Levon Vincent at Kazimer, Liverpool - Vaine Photography
32. Bicep at Stealth, Nottingham - Sam Williams
29. Blawan at Goodgod Small Club, Sydney - Alexis Wuillaume
24. Dyed Soundorom at Rex Club, Paris - Pascal Montary
20. Scuba at The Warehouse Project, Manchester - Sophia Spring
19. Joy Orbison at The Warehouse Project, Manchester - Jason Yang
18. Sasha at Vessel, San Francisco - Demian Bercerra
17. Âme at Space, Ibiza - Jess Summerson
16. John Digweed at Fire, London - Ryan Dinham
15. tINI at Loft Studios, London - So Hasegawa
14. Marcel Dettmann at Fuse, Brussels - Ludovic Thysebaert
13. Eats Everything at Motion Skate Park, Bristol - Ben Price
12. Art Department at Cielo, New York - Cheyenne Bosco
11. Marco Carola at Amnesia, Ibiza - Amnesia
10. Maya Jane Coles at Fuse, Brussels - Ludovic Thysebaert
09. Tale Of Us at Le Cabaret Sauvage, Paris - Pascal Montary
08. Ricardo Villalobos at Fabric, London - Nik Torrens
07. Loco Dice at Fuse, Brussels - Ludovic Thysebaert
06. Jamie Jones at Eastern Electrics, London - Sophia Whitfield
05. Ben Klock at The Warehouse Project, Manchester - Jason Yang
04. Maceo Plex at Movement, Detroit - Natalie Freilich
03. Dixon at Le Cabaret Sauvage, Paris - Pascal Montary
02. Richie Hawtin at Time Warp, Milan - Mortiz Vogt
01. Seth Troxler at Good Units, New York - Oliver Correa


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