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Top 10 May 2012 Festivals
Top 10 May 2012 Festivals

5月に世界中で行われるフェスティバルのトップ10をRAがセレクト

今月のフェスティバル業界では、イビサ・シーズンの到来があり、北アメリカのヘビー級巨大イベントが二週末連続で行われ、フランスの大人気パーティーが10周年を迎える。つまり言い換えると、今月は夢中になれるイベントが目白押しと言う事だ。



Sonique Villette Festival

10. Villette Sonique
5月25日 - 5月30日
Parc de la Villette
パリ/フランス


2003年に発動したこの毎年恒例のイベントは、過去9年間に渡り様々なインディー、エレクトロニック、ヒップホップ系の、特に実験的なサウンドを展開するアクトを招いてきた。Nick CaveやAriel Pinkのようなアーティストに続いて、John TalabotやMF Doomなどを観る事ができる数少ないフェスティバルである。今回は25日を皮切りに、Parc de la Villetteにて6日間、総勢30組以上のアクトが出演する。Flying Lotus、Francois KやThe Fieldといったビッグネームがメインステージを彩り、小さめなステージからはI:Cube、ItalやJulia Holterなどが音を届ける。

RA pick: DJ RashaadとDJ Spinnが再び魅せるバック・トゥ・バック。



Southport Weekender

09. Southport Weekender
5月11日 - 5月13日
Butlins Resort
マインヘッド/UK


25年前、イギリスの最北端にあるBerwick-upon-Tweedと言う町で、Alex Lowesはフェスを始めた。いやむしろ、weekender(週末パーティー)を始めた。UpNorthは“リアルなソウルとリアルなジャズ”をショーケースすることをテーマに掲げ、BlackpoolやMorecambeといった場所でステージを構えたあと、SouthportのPontinsに移った。その四半世紀後、すでにSouthportを拠点にしていないSouthport Weekenderは、音楽もハウス寄りになっている。しかし、Southport Weekenderにブッキングされてきた歴代アーティスト達の間には、特有の音楽的な繋がりがある。そして最近では出演するアーティストではなくイベント自体が客を惹きつけているのも事実だ。なんと6500枚のチケット全てが、まだ一組もラインナップが発表されていない状態で完売したのである。実際にチケットを手にした人はFrankie Knuckles、David Morales、Danny Krivit、Kenny Dope、Kerri Chandler、Julio BashmoreやFloating Pointsといった、ソウルの宿ったダンスミュージックを奏でる面々を楽しみにしててくれ。

RA pick: Southportの大黒柱、Gilles Petersonのプレイ。



International Music Summit

08. International Music Summit
5月23日 - 5月25日
Ibiza Gran Hotel
イビサ/スペイン


開始から5年、International Music Summitはエレクトロニック・ミュージック界の主要サミットの1つへと成長した。五つ星のIbiza Gran Hotelにて、三日間に渡り行われる同イベントでは、親密な空気が流れる中、500人にも及ぶ様々なシーンの重要人物をゲストスピーカーとして招き、話をしてもらう。今年のプログラムにはNile Rodgers、Luciano、Diplo、そしてCreamのJames Bartonらのインタビューや、Twitter、YouTube、Boiler Roomの代表者のスピーチなども含まれる。IMSの主なセールスポイントは、真面目にエレクトロニック・ミュージックの未来について考える、ビジネスマインドな内容だが、このイベントがイビサ島でのパーティーシーズンの実質的な幕開けも意味する。Dalt Vilaでのグランド・フィナーレではCarl Cox、Loco Dice、Seth Troxler、そしてIMSの創立者Pete TongらがDJセットを披露し、木曜日にはDavid Guettaのパーティー、F*** Me I'm FamousがPachaにてオープン、日曜日にはSpaceのオープニングがある。

RA pick: グランド・フィナーレでのAzari & IIIのライブは、夏の到来を感じさせてくれるはずだ。



Primavera Sound

07. Primavera Sound
5月30日 - 6月3日
Poble Espanol
バルセロナ/スペイン

1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目

多くのフェスティバル・ファンにとって、初夏のバルセロナと言えば、自動的にSonarを思い出すだろう。しかしながら、この時期にはこの街でもう1つ巨大フェスが行われている。Primavera Soundだ。Sonarとラインナップが被っている部分はもちろんあるが、独特の魅力があるイベントである事も間違いない。DJだけでなくバンド形式のインディー系アーティストが多く参加し、世界中からファンが駆けつけている。今年のヘッドライナーはThe Cure、Bjork、The Men、Grimes、Refused、Girls、The Weekend、Death GripsやOFF!といった豪華な顔ぶれだ。また、ダンスミュージックサイドのラインナップではJackmaster、Oneman、そしてJohn Talaboといったアーティストがヨーロッパのクラブサウンドを鳴らす。

RA pick: Death Grips: 名前負けしないエネルギッシュなシャウト系ヒップホップ/ロック/エレクトロニック・アクト。



Life Festival

06. Life Festival
5月25日 - 5月27日
Belvedere House
マリンガー/アイルランド


始動した2006年の頃のLife Festivalは、トラックに積んだスピーカーで500人に満たないレイヴァー達が踊っているだけだった。しかし6年経った今、Belvedere House Gardensにて開かれる同フェスティバルは、多種多様なラインナップを誇るアイルランド屈指のエレクトロニック・ミュージックフェスティバルにまで成長した。通算7回目となる今回は、SynkroやBenjamin Damage & Doc Daneekaのベース・ミュージック、Cosmin TRGのテクノ、そしてJamie Jonesのハウスなどをフィーチャーする。豪華な出演者が集結するビッグイベントとなったが、Lifeは創成期のつつましやかな時代を決して忘れていない。また、ビジュアル・インスタレーション、アートや手芸のワークショップ、ニュー・エイジ・セラピーやエコ・ドキュメンタリーの上映などを通して、オルタナティブな文化に触れることができるのも魅力の1つだ。

RA pick: ニューアルバムが未だに絶大な人気を誇っているLuke SlaterのPlanetary Assault Systemsには期待大。



Rainbow Disco Club

05. Rainbow Disco Club
5月3日
Harumi Port Terminal
東京/日本


日本はDJやフェス好きにとって人気の土地となってきている。そしてRainbow Disco Clubの写真や映像を見た事があるのなら、その理由は明白であろう。東京湾の端にある晴海埠頭ターミナルから眺める東京のビル群のスカイラインはポストカード並みに美しい。そしてラインナップも相応に豪華絢爛だ。AtomTMがエクスペリメンタルなサウンドを響かせ、Greg Wilson、Jamie Jones、Prins Thomasといった面々が流す音で晴海埠頭はディスコと化する。Funktion Onesも忘れてはいけない。

RA pick: Jeff Mills + 日本 = 愛



FutureEverything

04. FutureEverything
5月16日 - 5月20日
Various Venues
マンチェスター/UK


FutureEverythingほど多面的で広範囲に及ぶ業績を持っているフェスティバルは少ない。毎年マンチェスターで行われる当イベントは今年で17年目に突入し、イギリス北部の複数のヴェニューで今回も“アート、ミュージック、アイディア”を提供する。CastlefieldにあるThe Museum of Science and Industryではディスカッションを実施し、“FutureEverybody”をテーマに、近年のインターネットとソーシャル・メディアでの人々の繋がりについて議論が交わされる予定だ。もちろん、音楽も健在だ。Andy Stott、Szare、Marcel Dettmann、Levon Vincent、John Talabotといったアーティストがクラブ志向のセットで客を盛り上げる。また、コンセプチュアルな面では、観る者の度肝を抜くAmon TobinのISAMショーがManchester Academyで行われ、Matthew HerbertがRNCMでOne Pigのショーを行い、Tim HeckerとForest SwordsはSalfordのSt Philip's Churchでパフォーマンスを行う。

RA pick: Amon TobinのISAMは絶対に見逃すな。



Nuits Sonores

03. Nuits Sonores
5月16日 - 5月20日
Various Venues
リヨン/フランス


「Nuits Sonoresはリヨンという街と連携し、完全に一体化する事により、都市型フェスティバルとして成功した」。Christine Kakaireは、去年の同フェスティバルのレヴューにおいて、そう評価した。10周年を迎えるNuits Sonoresが今年利用する施設をザッと確認していただければ、、彼女が言っている事の意味が良くわかるだろう。デイタイムでは、旧砂糖工場の施設でNew Orderがパフォーマンスを行い、Maya Jane Coles、Modeselektor、Joy Orbison、DJ Kozeらが元病院であるHotel-Dieuでプレイする。ナイトタイムでは、筆工場の跡地を利用したAnciennes Usines Brossetteを拠点に、James Murphy、Seth Troxler、Flying Lotus、MF DOOMなどのビッグネームが登場し、二日目のCircuit Electroniqueでは、10ものイベントが同時に街中のヴェニューで開かれる。さらに、地元のヒーローJean-Michel Jarreなどのワークショップやレクチャーもあり、ここで名を挙げるスペースすら無い数のA級ヘッドライナーたちがズラリと名を連ねるこのお祭りは、ヨーロッパの中でもトップクラスだ。

RA pick: Ricardo VillalobosとMax Loderbauerの2011年の作品、「Re:ECM」のライブ・パフォーマンス



Mutek

02. Mutek
5月30日 - 6月3日
Société Des Arts Technologiques (SAT)
モントリオール/カナダ


モントリオールのMutekは軽視されがちだ。しかし、回を重ねるごとにステップアップしてきたこのフェスティバルを見くびってはいけない。Mutekの魅力はアーティストの珍しいマッチングと、プレミア感のある初ライブであり、今年もその二点は期待できる。Tim HeckerとSunn O)))のStephen O'Malleyが教会で共演する時、まさにその二つを体験できるはずだ。MinilogueとMathew Jonsonの組み合わせにも期待できるだろう。もちろんそれはナイトクラブで行われると思うが。加えて、Monolake、Nicolas Jaar、Shackleton、Roll the Dice、KiNKなどといったアクトのライブも予定されている。他のイベントにとってはありえない事が、Mutekにとっては“いつも通り”なのだ。

RA pick: 謎の人物Ursula Bognerの正体が暴かれる時が果たして来るのか?おそらく来ないだろう。しかしJan Jelinekによるパフォーマンスはどっちにしろ観る価値ありだ。



Movement

01. Movement
5月26日 - 5月28日
Hart Plaza
デトロイト/アメリカ


デトロイトで過ごすMemorial Day Weekend(戦没将兵追悼記念日の週末)は最高だ。まず歴史の側面がある。ここは私達が愛してやまないエレクトロニック・ミュージックを産んだ祝福すべき街だ。そして祭典がある。大衆にアピールしていながら、同時にヘッズのリスペクトも集まる、絶妙なバランスを保ったイベントだ。そしてアフターパーティーも忘れてはいけない。巨大なサウンドシステムを前に親密な空間で音を楽しむことの素晴らしさを再確認できるようなイベントが盛りだくさんだ。レコード屋へ行き、Mad MikeがDJ HarveyやCloneのSergeと喋ってるのを目撃することができる場所なんて、他にこの世のどこにある?今年の同フェスティバルも多種多様なジャンルのファンの期待に副える豪華なラインナップとなっている。FaltyDL、Damian Lazarus、Todd Terje、Photek、Marcellus Pittman、Juan Atkins、Carl Craigの名前を聞いて血が騒ぐかい?心配ない、まだ他に50組に及ぶアーティストがいる。

RA pick: Mike Huckaby、Kyle Hall、Rick WilhiteやJay Danielなど、RAのドキュメンタリーReal Scenes: Detroit にフィーチャーされていたアーティストを生で味わって欲しい。

Words / RA
Translation / Danny Masao Winston
Published / Monday, 16 April 2012

Photo credits /
Villette Sonique - Claire Na
Southport Weekender - Martin Clark
International Music Summit - White Ibiza
Primavera Sound - Michal Jaskolski
Life Festival - Life Festival
FutureEverything - Pete Birkinshaw
Movement - Christopher Soltis


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