NAMMショーとは「National Association of Music Merchants」の略称で、この団体が毎年1月にカリフォルニア州アナハイムで開催している見本市のこと。ゲーム業界で言えばE3、電気製品系で言えばCESに相当するものだ。NAMMショーでは業界大手が集結し、ここ1年間(大抵の場合数年間)に渡り何を開発してきたのかを披露する。
MoogはNAMMショー開催前に新製品の発表を行った最初のメーカーだったが、今回正式発表された製品はベースペダルの名機TaurasのデスクトップバージョンMinitaurだ。本製品は8.5” X 5.25” (約22cm X 13.5cm)のコンパクトサイズで、各ノブに1機能ずつアサインしたシンプルなインターフェイスを持つ。Moogの2オシレーターサウンドを手頃な価格で手に入れたい、そしてVoyagerやPhattyシリーズのような複雑なコントロールが気に入らないという人たちがこぞって購入することになるだろう。Moogの発表によると発売時期は今春で、価格は679ドルが予定されている。
まずは低価格で、コンパクトサイズの機材から紹介しよう。今回Korgは、Kaoss Padのラインアップに超小型の製品を複数追加することを発表した。その中で最も面白い存在はMini Kaoss Padの改良版、Mini Kaoss Pad 2だ。Kaoss Padシリーズのコンセプトを受け継ぎながら、有機発光ダイオード(OLED)スクリーンの搭載、micro SDカードを使用したサンプルプレイバック機能、内蔵マイク、そして新エフェクトの追加と全ての面において改良が加えられている。サイズも非常に小さく、価格も220ドルと安価に設定されているため、5月の発売後は、多くの人が購入することになるだろう。
KOMA Elektronik BD101 / FT201
ベルリンに住むミュージシャンによって立ち上げられた小企業KOMAによって開発されたBD101 とFT201 は新しいタイプのエフェクターだ。彼らのような小規模の企業がNAMMショーに出展するのは簡単ではなく、今回はモジュラー系機材を中心に取り扱うBig City Musicのブースに飾られているのを発見した。両エフェクターは共に10個のCV/オーディオ入力端子と1つの赤外線モーションコントローラーを備えており、モジュラー系アナログ機材と組み合わせて使用することが可能だ。またFT201にはVactrolの状態変数型フィルターと10ステップシーケンサーが内蔵されている。既にKOMAの自社サイトでは販売が開始されており、価格はBD101が329ユーロ、FT201が349ユーロとなっている。
Allen & Heathのブースでは、通常のミキサーのラインアップの他に、2つの新製品が登場していた。そのうちの1つ、Xone:DB2に関しては、既に昨年9月に発表されていたため知っている人もいるだろう。これは強力なデジタルエフェクトを内蔵したDB4に内蔵されているチャンネルごとのループ機能を取り除き、エフェクト数を4から2へ減らしたこと(今回の発表ではバスチャンネルへのルーティングが可能になっていた)で低価格を実現させている。K2はNative InstrumentsのTraktor Kontrol 1からインスピレーションを受けた新製品で、同じフォームファクターとサイズになっている。K2とTraktor Kontrol 1との最大の違いはUSB接続のサウンドカードとして単体使用ができるという点で、素晴らしい機能と言えよう。