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RA Poll: Top DJs of 2011
RA Poll: Top DJs of 2011

その年最も活躍したDJを読者が選ぶRAの恒例企画『Top DJs of 2011』が今年も2週間にわたり開催されました。

Jambox by Jawbone
エレクトロニック・ミュージックはいまや世界中で愛されていますが、読者のみなさんや私たちのほとんどにとってはその音楽を楽しみに行く場所によってその全体像や方向性が決まります。場所が違えばその好みや流行が異なるのは当然で、それらを一緒くたにまとめて判断するのは到底無理な話でしょう(世界中を飛び回って生計を立てるDJであれば話は別ですが)。だからこそ、こうやって1年に1度、読者のみなさんがどんなDJを見たいのか統計的にまとめることは非常に心躍る作業なのです。そうして出来上がったランキングを見ていると、まるでこの12ヶ月の間に行われた数えきれないほどのパーティがひとつの結晶として目前に迫ってくるようです。深夜のフロアーの熱狂、数千の観客による朝方の喝采など、さまざまなパーティの熱がこのランキングに詰まっています。

昨年版のランキングでは、そのラインナップが前年(2009年度版)とほとんど変わっていないのではないかという批判もありましたが、今年のランキングは昨年・一昨年のものとはひと味違うものになっていると言ってもよいでしょう。まず、1位・2位と共にこのランキング史上初めての総入れ替えという結果になりました。また、初めてランクインを果たした人々が数多くいる中、そのうち1人は初のランクインにして5位という目覚ましい活躍を見せました(Maceo Plex)。また、ソロとグループの両方で同時に2回もランクインしている人もいます(Seth TroxlerとRyan Crossonがそれぞれソロとして、そしてVisionquestとして)。まあ、余計なおしゃべりはこれくらいにして、まずはスクロールダウンしてランキングをご覧頂きましょう。



DVS1のDJブースにいた時間を考えれば、もはやBerghainのレジデントDJと言っても差し支えないくらいだ。均整のとれたタフネス、幅広い音楽性と感情表現はそれにふさわしい資質であり、現在のテクノ・シーンで最も優れたアクトのひとりだろう。
Joy Orbisonという男をひとことで説明するとしたら、「才気煥発」という言葉以外には無い。2011年、彼はイギリス国外ではそれほど多くのギグに出演したわけではないが、その国・その都市でのベストと思われる各地のヴェニューで貴重なプレイを披露した。
Dan GhenaciaパリでディープハウスDJを続けるのは簡単ではないが、Dan Ghenaciaは不平をこぼさない。フレンチタッチやフィルターディスコ、NUレイヴのブームがパリ中のクラブを荒らしたこの20年間においても、彼はディープハウス・ファンに誠実な音楽を鳴らし続けてきたのだ。
Kerri ChandlerイビザDC-10のディレクションに関わり、名門レーベルMadhouseを復活させた出来事は今年、Kerri Chandlerがいかに復活したかという証左である。しかしそれ以上に、彼が各地で見せつけた素晴らしいDJセットはこのTop100に入った十分な理由となり得るはずだ。
Justin Martinハウスとベース・ミュージックを独自の解釈でブレンドし、クセの強いユーモアあるトラック群("LEZGO")を武器に、Justin Martin率いるDirtybird軍団は今年もフレッシュな活躍を見せた。彼らがいればサンフランシスコ・シーンは今後も安泰だ
72. Guy J
Next @ Guy J

Guy Jは今年リリースしたアルバム『1000 Words』でプログレッシブ・ハウスはまだ過去のものではないということを証明した。事実、このイスラエル人DJは世界各国で多くのクラバーの人気を集め、各地でアップリフティングな4/4ビートを鳴らし続けた。
Daniel Bortz20年ものDJキャリアを誇るDaniel Bortzだが、今年も渋い活躍を見せた。地元ドイツ国外でプレイする機会はほとんどなかったが、彼が生み出したサンプリング偏重のハウス・トラックというスタイルは多くのフォロワーを生んだ。
Donato Dozzyの出現以降、彼のスタイルを真似たアンビエント・セットをやるDJが増えたが、彼らはDozzyの表面的なスタイルだけをなぞっているにすぎないことに気付くはずだ。Donato Dozzyこそがアトモスフィアと質感を自在に操る唯一無二のマエストロなのだ。
Nina KravizのDJセットにどんなものを期待しているのだろう?過去のハウスやテクノに対する真摯なリスペクトが表れたプレイはたいしたものだが、同時にまだミスも多い。このロシア出身の美女DJは今年もその純粋主義者的な姿勢を色濃く反映していた。
Danny DazeDanny Dazeが今年ブレイクするきっかけとなった"Your Everything" はまったくもって無視できないトラックだ。UK国内でも非常に評価の高いパフォーマンスを展開した彼は、2012年もさらに多くの各地のクラブで活躍する機会を得るはずだ。
tINILoco Diceが主宰するDesolatから頭角を表したtINIは今年デビュー・アルバムをDesolatから発表し、Loco Dice直系のフィジカルきわまりない、複雑な構造を有したハウスを展開しその存在感を強めた。
Next @ Pan-Pot

Robag WruhmeRobag Wruhmeという男を嫌いになることは非常に難しい。自身のミックスにナンセンスなタイトルをつけるそのセンスに、驚くべきビーツ感覚。さらに個性的な路線を邁進する彼は、毎年このランキングに名前を連ねる常連だ。
Julio Bashmore不毛と言われた2000年代最初の10年を経て、UK産のハウス・ミュージックはようやく復活の兆しを見せつつある。ブリストルのJulio Bashmoreはそのフレッシュでベースを偏重したトラックメイクでUKハウス・シーンにおける重要なタレントの一人となった。
Ben UFO昨今各地で大躍進を遂げているベース・ミュージック勢だが、Hessle Audioの共同設立者でありRinse FMのレジデントも務めるこのBen UFOほどのスキルと貫禄を持ったDJはまだまだ稀有な存在だ。
Damian Lazarus今年のはじめ、Damian Lazarusの驚くべきA&R能力について「Crosstownを好きだろうとそうでなかろうと、彼はいつだって自分が何をしているか、何をすべきかを理解しているんだ」とMaceo Plexは語っていたが、それは彼のDJスキルにおいても同じことが言えるだろう。
Chris Liebingの好調ぶりは今年もとどまるところを知らなかった。彼のレーベルCLRにしろ、数多くの賞賛を受けたそのポッドキャストシリーズにしろ、ハード・テクノの総本山としてのポジションはさらに強固なものになったと言って良いだろう。
Solomun
彼の主宰するレーベル、Diynamicは今年もハンブルグの最重要レーベルにふさわしいリリースを展開した。Solomunはそのレーベルボスとして多忙を極めつつ、レーベルのサウンドを世界各地のクラブに届け、また地元ハンブルグのクラブEgoにおいては世界中から最良のゲストDJを招聘し地元シーンの活性化にも貢献した。Diynamicは今年で設立5周年を迎えたが、その歩みは実に順調なものだと言っていい。このボスニア生まれのDJは今年Noir & Haze "Around"のリミックスワークにおいても素晴らしい仕事ぶりを見せ、これまでのキャリアにおいても最良の1年を送った。

Marcel Dettmann
Ostgut Tonはシリアスなテクノとオールドスクール志向のハウスという2つの路線をより強固に押し進め、ホームBerghain/Panorama Barの名声を世界に広めた。その重要な位置を担うのがレジデントDJでもあるMarcel DettmannとBen Klockだ。より現場志向の強いKlockに対し、DettmannはMusic ManからミックスCD『Conducted』を発表、50 WeaponsKontra-Musikからもリリースしたりと幅広い活動ぶりが目立った。こうした活躍は偶然でなく、これまでDettmann自身が信じてきた鋼鉄のように冷たく硬質なテクノというスタイルが世界中で受け入れられつつあるという証左にすぎない。

Lee Foss
Lee Fossはtracealine.com でこう語っていた。「トレンドに対する反発ってものはいつの時代でもあるもので、時流に寄り添いすぎてしまうのもよくない」いまやFossはHot Creationsでの同僚Jamie Jonesと共に2011年のトレンドセッターの1人になってしまった。今年2枚のソロEPリリースや数々のDJをこなし上り詰めたのだ。彼は苛酷なシカゴのシーンで育ち、ロサンゼルスで自身のサウンドを研鑽し、UKでブレイクを果たした。トレンドに対する反発は遅かれ早かれやってくるだろうが、活躍を続ければ批判する人々よりも真摯なファンがついてきてくれるはずだ。

Sasha
17. Sasha
Brendan Bloodが著したSashaの自伝本にはこう題されていた—「仮に神がDJだったとしても、Sashaの前ではその前座にすぎない」と。この偉大なUKのヴェテランDJが1994年にMixmagの表紙と巻頭特集を席巻していたころの話だ。ここ近年、Saschaは全盛期のような影響力はないものの、こうしていまだにトップ20以内に名を連ねている事実は彼が今なお衰えていないことを示している。今年、彼は9年間離れていた古巣TyrantにLee BurridgeCraig Richardsと共に戻り、アムステルダムのTrouwで行われたRA10周年パーティファイナルでも素晴らしいパフォーマンスを印象づけた。

Sven Vath
今年もSven Vathの「ビジネス」はいつも通り好調だった。ここで言う「ビジネス」とは、彼が手掛けるクラブやブッキングエージェンシー、レーベルの経営、そしてイビザでのレジデントDJ、世界中のクラブを巡るDJギグなどを指すのだが、こうしたビジネスにおいて「いつも通り」という保証はどこにもない。このドイツで最も有名なDJは今年でDJ活動30周年を迎え、そのロングセットやイビザのアフターパーティにおいていまだに驚異的なパフォーマンスを披露しつつ、各地で狂乱のパーティを演出している。至極シンプルで確固たる信念こそ、彼の成功における秘訣だろう。

Tale Of Us
数年前のこのRAトップDJ投票で最も驚きだったのはTale Of Usがいきなりトップ20圏内に飛び込んできたことだった。2010年、彼らはやや沈黙気味だったが、RA podcastで披露した彼らのクラブでのセッティングそのままの内容が多くの賞賛を得たのだ。120BPMで展開されるメロディックでバウンシーな独自の世界は、Hot CreationsVisionquestの活躍によって沸き上がったポップ的要素の再評価の波に乗って人気が再燃し、今年Visionquestからは「Dark Song」がリリースされた。こうしたキャッチーさはいつだって一定の人気があるものだし、シーンからの需要もまだしばらく続くだろう。

Soul Clap
Soul Clapはその飾り気の無い音楽本位なスタンスで、シンプルなトラックやDJプレイの良さを再確認させてくれた。このボストンのデュオは、よくDJ中でもクラシックなものを織り交ぜてプレイするが、その混ぜ方が非常に独特なのだ(彼らがオーガナイズする'90s Jamに遊びにいけば、その理由がわかるはず)。好評だった2枚のミックスCD(そのうち1枚はWolf + Lambとの共作)では、トラックの中に、未来のクラシックと言うべきものが数多く含まれることに気付くだろう。昨年に続き再び彼らがエントリーされたことは、その実力が決してフロックではないことを証明している。

John Digweed
正直に言うと、いまさらJohn Digweedについて語れる材料はほとんどない。彼が長く第一線に留まっていられるその秘訣は、実は「常に第一線で居続けること」そのものなのだ。ダンスミュージックとは常に若者が主体の文化だが、Digweedはいまなお新たな色彩をパフォーマンスに加え、世界中へ活動範囲を拡げている。彼以外にマケドニアキプロスイスラエル台湾などでプレイしたDJは少ないはずだ。プロ意識、一貫性、情熱があるからこそ現在でもDJオファーが世界中から来るのだろう。近年はプログレッシブ・ハウスの人気も再燃し、多くのクラウドが再び彼のもとに戻ってきている

Luciano
「イビザは死んだ」とのたまう人は、Lucianoのプレイを見るべきだ。彼は2年連続でPachaでの日曜夜のレジデントを任されているが、同時に運営するレーベルCadenzaはイビザ島、そして世界でも随一のフロアキラーを輩出するレーベルとして名を馳せた。Cadenzaスタイルのトロピカルなハウス・トラックや有名なアカペラなどを組み合わせながら、Lucianoは当たり前のようにパーティを盛り上げる。Pachaでのレジデントも2年目に入り、今年は彼自身のアンダーグラウンド・ルーツ回帰志向もあってMoodymannLarry HeardDaniel Bellといったゲストを交えて盛り上がったようだ

Marco Carola
今年Marco Carolaに対して行ったインタビューで彼は「僕は自分がクラブで聴きたいと思うものをかけて、自分がどういう人間なのかを表現してるだけだよ」と語っていた。いまも純粋に自身が愛する音楽へ情熱を燃やし続けるこのイタリア人のヴェテランは今年も11位という高い順位をキープした。彼のセットでは、それがテクノであろうとハウスであろうと、どこか共通する「Marco Carolaらしさ」というべきものが存在する。今年もCocoonレジデントとしてイビザで数多くのプレイを披露したが、イビザ以外でも世界中で多忙なDJをこなしている。

Ben Klock
Ben Klockのように固い信念を持つアーティストが多くのファンに愛されている事実を、本当に喜ばしく思う。他のBerghainのレジデントDJに比べ、彼は確かにより多くハウスをそのセットに織り込む。それでいて、サウンドの全体像はあくまでも無慈悲なテクノそのものであり、彼は最大限に披露してみせる。たとえホームのベルリンから遠く離れたヴェニューでも(実際に、彼が世界各地でプレイする機会は年を追うごとに増加)。彼のように暴力的なリズムをこれほど説得力をもって鳴らすことのできるDJはなかなかいない。この優れた資質こそ、彼が「ワン・オブ・ザ・ベスト」として讃えられる理由でもある

Maya Jane Coles
にフィーチャーしたとき、すでに我々は2011年がMaya Jane Colesにとってブレイクの年になるであろうことを予感していた。この若きロンドン出身のハウス・プロデューサーは瞬く間にワールドワイドなステージに飛び出したのだ。2011年にはイタリア、ドイツ、イビザ、アメリカなどでギグを重ねる一方、Crosstown Rebelsや2020 Vision、Hypercolourといったレーベルが続々と彼女のクラシックきわまりないハウス・サウンドにリリースの機会を用意した。2012年は彼女にとってどんな年になるのだろう?まだまだどこまでも高く上り詰めて行ってほしいものだ。

Dixon
08. Dixon
Dixonときたら、まず最初に浮かび上がってくるのは「ドラマ」という言葉だ。彼が主宰するInnervisionsのバックカタログを振り返ってみても、すべてのトラックにそれぞれのドラマ性を発見することが出来る。それは彼のDJセットにおいても同様だ。彼は予測出来てしまうDJはやらない。トラックそのものよりもどうやってミックスし次の展開を用意するかを重要視しているところさえある。こうした彼の資質はLive At Robert JohnsonのミックスCDにおいて如実に表れている。彼が手掛ける公式なミックスCDはこれが最後だというが、もしそれが真実ならば今後彼がもっと頻繁にクラブでプレイを行うようになることを期待するしかない。

Loco Dice
Loco Diceのサウンドを形容するとき何故誰もが「逞しい」とか「フィジカルな」という言葉しか使わないのだろう?たしかに簡潔だし、その固有の独自性を表現するのに最も近い言葉であるのかもしれない。だが、このドイツ人DJにおける真の独自性とは、「何をプレイするか」ではなく「どのようにしてプレイするか」という点であり、その一点において彼は際立った個性を持っているのだ。これは彼のヒップホップのバックグラウンドにも関連づけられるのだが(インタビューで詳しく触れている)、確実に言えるのはLoco Diceのハウス/テクノ解釈は完全に彼自身による独自のものだということだ。

Art Department
10月の記事で、我々は Jonny WhiteとKenny Glasgowの躍進ぶりを「流星のようだ」と例えた。その証拠に、このカナダ人デュオがライブアクトとして出演した回数は昨年7月にたった1回だった。それから1年、今年7月の1ヶ月だけで実に18回もの出演をこなしたのだ。この1年に彼らがリリースした作品はシングル・オブ・ザ・イヤーとの呼び声も高い"Without You"と、Crosstown Rebelsからの名作『The Drawing Board』だ。Art Departmentと「ただの新人」を分けるものがあるとすれば、JonnyとKennyが90年代から地道にそれぞれのスタイルを磨きあげてきたという一点に尽きるだろう。巧みなDJセットを聴けば自明の理だ。

Maceo Plex
今年はEric Estornelのキャリアにとって決定的な一年になったことは確かだ。かつてはMaetrikとして、近年ではMaceo Plexとして20年もの間DJとトラックメイク/リリースを続けてきた彼は、ついにキャリア最高傑作と言えるアルバム『Life Index』を発表した。アルバムリリースの1ヶ月後にマイアミで行われたGet Lostでは、彼のパフォーマンスは他のCrosstown Rebelsのレーベルメイトたちを完全に凌駕し圧倒した。それからの活躍はまさに目覚ましいもので、その結果彼はRAのtop 100に初めてランクインし、同時に5位にされるという快挙を成し遂げた。これはRAの当企画が始まって以来、前例のない出来事である。

Ricardo Villalobos
Ricardo Villalobosが自身のカルト的なステイタスを楽しんでいるという見方はある意味正しい。実際、彼ほどの集客力を持つDJは他には存在しないし、その一貫した快楽主義者的スタンスはアンダーグラウンドなクラブ・シーンの在り方を象徴している。しかし、それはあくまで彼の一部分にすぎないだろう。20年近くのキャリアの中で、Villalobosは比類の無いマッド・サイエンティスト的な資質を保ち続けていることも事実だ。その資質はFabricで多くのクラウドを熱狂させ、ECMのモダン・ジャズ音源のリミックスにもにじみ出ている。Villalobosは自身の成功における最大の犠牲者でもあるのだろう。しかし、彼が真の意味においてエレクトロニック・ミュージック界の予言者であることは間違いない。

Richie Hawtin
昨年のランキングにおいて、Richie Hawtinがこれほど長いキャリアを経ながら、DJという表現行為に対する献身と情熱を一切失っていないことに対し驚きを表明した。今年もまったく同じことが言える。彼はPlastikmanとしての巨大なライブショウをより小さなスペースでも実現し、テクニカルな面でも新たなレベルに突入した。しかし、彼の進歩はこれからも留まるところを知らない。これまで活動を共にしてきたMagda、Marc Houle、Troy Pierceの3人が彼のもとを去りItems & Thingsとして独立したことで、2012年以降の彼はよりパーソナルにフォーカスした活動を展開して行くはずだ。これからも彼の新しいチャレンジが期待出来そうだ。

Seth Troxler
インタビューでSeth Troxlerは「16歳のときにデトロイトのThe Palace(スポーツ&イベント・ホール)でバイトしてたけど、ドレッドヘアじゃダメだって言うから辞めてやったんだ」と語っていた。今年26歳になるSethは相変わらず普通の仕事はしていないけれど、少なくとも時給刻みで働かなくても良くなった。2011年は彼にとって怒濤の1年だったはずだ。自らのレーベルVisionquestを立ち上げ、チャリティー(Red Dot Relief)を展開し、彼独特の「アンダーグラウンド・ポップ」スタイルのDJセットで世界中のパーティ(100カ所以上)を駆け巡った。まるでクラスの人気者のような性格を持つ彼にとっては、こうしたランキングで上位に入ることはたいした意味は無いのかもしれないが、Seth Troxlerが世界中で最も勢いのあるDJの1人であることに間違いは無い。

Jamie Jones

今年のはじめ、RAの或る編集部員はJamie Jonesを評して「ダンスミュージック界でいちばんクールなヤツ」と表現した。そう、DJプレイしている時の彼はたしかに「クール」そのものだが、新興レーベルHot Creationsを切り盛りするボスとしての彼はもっと地に足の着いたハードワーカー、といった印象だ。我々が数えた所によると、今年彼はこれまで142回のDJをこなして来たことになるのだが、およそ2日に1度はDJをやっているという計算になる。こうした精力的なDJプレイをはじめ、FabricでのミックスCD、数々のリミックス、Hot Creationの運営なども相まって彼のサウンドは2011年のクラブ・シーンを彩り、そして決定づけた。彼が1位に選ばれた理由は単純だ。ホットなトラックたちを手掛け、たくさんのギグをこなした者がナンバーワンになるのは至極当然な結果と言うべきだろう。


Words / RA
Translation / Kohei Terazono
Published / Tuesday, 06 December 2011

Photo credits /
98. DVS1 at Cable, London - Ashes 57
98. Joy Orbison at Teatr Laznia Nowa, Poland - Unsound Festival
86. Dan Ghenacia at Ministry Of Sound, London - Ministry Of Sound
81. Kerri Chandler at Ministry Of Sound, London - Alexis Raphael
79. Justin Martin at Good Units, New York - Oliver Correa
72. Guy J at Houza Palooza Festival, Belgium - Sure Shot
70. Daniel Bortz at Nordstrand Erfurt, Erfurt - Bayou
62. Donato Dozzy at Labyrinth, Japan - Midori H
60. Nina Kraviz at Factory 7, London - Vickie Parker
55. Danny Daze at The Tube, United Kingdom - Nima Elm
49. tINI at East Ender Park, Barcelona - German Parga
43. Robag Wruhme at Audioriver, Poland - Adam Gorczyca
38. Julio Bashmore at Fullcircle, United Kingdom - Ian Ramsey
35. Ben UFO at Plastic People, London - Antony Price
30. Damian Lazarus at Vox, United Kingdom - Vaine Paine
21. Chris Liebing at Club Element, Bulgaria - Yanne Golev
20. Solomun at Cafe 1001, London - So Hasegawa
19. Marcel Dettmann at Lingotto Fiere, Italy - Sophia Spring
18. Lee Foss at Reflxtion Nightclub, Michigan - Jeremy R. Isaacson
17. Sasha at Ministry Of Sound, London - Ministry Of Sound
16. Sven Vath at Maimarkthalle, Mannheim - Sophia Spring
15. Tale Of Us at Fuse, Belgium - Ludovic Thysebaert
14. Soul Clap at Sonar, Barcelona - Luke Christopher
13. John Digweed at Hristo Botev hall, Bulgaria - Yanne Golev
12. Luciano at East Ender Park, Barcelona - Luke Christopher
11. Marco Carola at Ice Palace, Florida - Bennett Sell-Kline
10. Ben Klock at Chinese Laundry, Sydney - Ashley Marr
09. Maya Jane Coles at Fabric, London - Ken Tsuda
08. Dixon at Sporthallen Zuid, Amsterdam - Nik Torrens
07. Loco Dice at Randall's Island, New York - Rodolfo Lamaestra
06. Art Department at Rex Club, Paris - Pascal Montary
05. Maceo Plex at Forte Santiago Da Barra, Portugal - Pedro Castro
04. Ricardo Villalobos at The Detroit Princess, Michigan - Christopher Soltis
03. Richie Hawtin at Fiera Milano, Italy - Andrea Piccinato
02. Seth Troxler at Maimarkthalle, Mannheim - Luke Garwood
01. Jamie Jones at Biscayne Lady, Florida - Rodolfo Lamaestra


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