最初は初期のヒップホップ、エレクトロから始めた。あと、デトロイト南西部で当時人気のあったラテン・フリースタイルも。当時はテクノやハウスのレコードはそんなに持ってなかったけど、Ralphi Rosarioの"You Used to Hold Me"みたいなレコードは俺にとってビッグな存在だった。でも当時はヴォーカルの入ってないレコードをかけるとフロアにいる人たちは「おい、いったいどうなってんだ?ヴォーカルはいつ入ってくるんだよ?」って感じになってさ。テクノやハウスのレコードをかけたいって思っても、よほど慎重にかけるタイミングを見計らわないといけなかったんだ。俺がちゃんとしたテクノやハウスのパーティに行くようになったのは'90年代初めから中期の頃だったんだけど、お客さんがみんなインストのテクノやハウスで一晩中踊ってるなんて光景は最初は信じ難かったね。俺にとって大きな変化だったよ。
Mike Banksをはじめ、James Pennington、James Stinson、Andre Hollandといった人たちからは本当にいろんなことを学んだよ。あのSubmergeの古いビルの中には常にいろんな人が出入りしてて、常にそこでは何かが起こってた。たとえ平日火曜の午後3時みたいな時間でもね。俺はそれこそスポンジのように様々なことを吸収したよ。Submergeはまさにテクノの中心と言うべき場所だったね。スタジオでMikeたちと一緒に居て、自分自身がオープンであれば自然と彼らからアドバイスが得られたり、自分になにができるかが分かるんだ。俺にとってはもの凄いインパクトだったし、あそこで得られたものは一生忘れることが出来ないよ。