Passerby Barってことで初めて会って、Jamesが「これからレコードを取りにウチへ戻るから、付いてきなよ。Plant BarってとこでDJやるから聴きにおいで」って言うんだ。たしか2001年の春だったかな。で、Jamesが"House of Jealous Lovers"やJuan MacLeanの "By the Time I Get to Venus"を聴かせてくれてさ。それがすべての始まりだったな。でも当時すでに"House of Jealous Lovers"はすでに完成されてて、もう1ヴァージョンのミックスがあったぐらい。結局最初のミックスのヴァージョンがDFAの12インチとしてリリースされたってわけ。
その点、Compilation #2は楽だったかな。というのも、それほど選ぶべき対象のマテリアルが多くはなかったからね。今明かすとCompilation #1にはいくつかのミスがあるんだけど、あのコンピに関しては"House of Jealous Lovers"や"Losing My Edge"をより多くの人々に聴かせるって目的が果たせたし、それは良かったと思ってるけどね。
さっきも話したけど、メジャー・レーベルのダンスブームってのがあったよね。ウチにも88年から92年までのCDが40枚ばかり山積みになってるよ。GavinにもこのCDを聴かせてみたんだ。彼はいまCrystal Arkをやってるところだからね。こういうメジャーレーベルがダンスアルバムをリリースしていた時代についていろいろ議論してたんだ。Hercules and Love Affairとも似たような話をしたと思う。レコードを売り出すためにはアーティストの内面を知らなきゃいけないと思ってるし、他の沢山のアーティストたちともそういう話はするよ。Andy ButlerやGavinとは「Todd Terryのアルバム『To the Batmobile, Let's Go』は聴いたことある?Masters At Workのアルバムは?」って感じで話を始めるんだ。ちなみに、両方とも91年にリリースされた作品だね。
Carl Craigに関して言うと、彼がChris & Coseyのファンだっていう事は知ってたから、それになぞらえてDelia & Gavinのことを説明する事が出来た。彼はDelia & Gavinの曲を聴いてすぐに「これは俺にぴったりの曲だ」と思ったらしくてね。彼はちょうどそのときフルアルバムで従来と全く違う音楽にトライしているところだったからなおさらだったのかも知れないね。Hercules and Love Affairの"Blind"のリミックスを依頼したFrankie Knucklesに関してもこれは大きな賭けだった。あまり彼がやらないであろうタイプの曲だったしね。彼はメジャーでも沢山リミックスを手掛けてきてただろ。彼がメジャーで手掛けてきたJanet Jacksonのリミックスとはまったく切り離してオファーする事が肝心だった。たとえ僕がJanet JacksonとFrankie Knuckles両方のファンだったとしてもね。インディー・レフトフィールドのディスコレコードを彼みたいな人にリミックスしてもらおうなんて誰も考えつかなかったことだからね。結果は知っての通り、素晴らしいリミックスになったよ。